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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
762部分:第百十六話 老いていぬ者その五
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第百十六話 老いていぬ者その五

「スパルタの者が己を鍛える目的は」
「戦いに勝つ為だった」
「そうじゃな。そしてそれが」
「スポーツのはじまりだ」
 スポーツは元々血生臭いものであったのだ。爽やかに汗を流すという考えは最初はなかったのだ。だがそれがオリンピック等につながっていく。
 キュドイモスはそれを話してだ。そういて言うのである。
「我々はスポーツをしている」
「戦いの為じゃな」
「そういうことだ。日々の鍛錬は怠ることはない」
「それが御主等じゃな」
「如何にも。それを怠ることはない」
 今も拳を繰り出しながらの言葉だった。
「決してだ」
「わかった」
 そこまで聞いて頷いた童虎だった。
「では御主達はその中で永遠に鍛えていくというわけか」
「その通りだ。戦いの中で生きる為に」
 言葉を続けていく。
「そしてアーレス様の理想の世界を実現させその中で生きていく為だ」
「実現で終わりではないのじゃな」
「実現ははじまりに過ぎない」
 キュドイモスにとってはそうなのだった。
「それからが大事なのだ」
「わし等との戦いだけを見ておるのではないのじゃな」
「その通りだ。だがライブラよ」
「うむ」
「アーレス様の世界の礎となるのだ」
 鋭い目での言葉だった。
「今ここでだ」
「わしを倒してアーレスの世界を築く」
「そうだ」
「ではわしはだ」
 拳の欧州は続いている。二人は一見して動きはしていない。だがその周りでは光と光が打ち合いそのうえで消えている。それが応酬だった。
「この世を守る為に戦う」
「それは変わらないか」
「決してじゃ」
 絶対にないとまで述べたのだった。
「何があろうともな」
「そうだな。それが変わることはないのはわかっている」
「お互いにな」
「ではじゃ」
 童虎の言葉が動いた。
「そろそろ決めるとしようぞ」
「いいだろう」
 キュドイモスはここで技を繰り出した。それは」
「クリムゾンファング!」
「その技か」
「ライブラよ、貴様も出すのだ」
 技を出してからの言葉だった。
「よいな。貴様もだ」
「最初からそのつもりじゃ」
 こう言ってであった。彼が出した技は。
「廬山百龍覇!!」
「むっ!?」
 彼の両手から放たれた無数の龍達を見てだ。キュドイモスは思わず声をあげたのだ。
「その技ということはだ」
「何じゃ?」
「まだ技があるな」
 これを見抜いての言葉だった。
「そうだな」
「それは御主も同じじゃな」
 童虎もそれを聞いて返したのだった。
「そうじゃな」
「否定はしない」
 それを隠さないキュドイモスだった。
「私にはまだ技がある」
「やはりのう」
「貴様と同じだ」
 こうも言ったのである。
「それは
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