第八幕その七
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「先生にそうした特技がおありとは」
「その通りですね、ハイは沖縄の蛇ですから」
「そのことも関係ありますね」
「おそらくハブの言葉と近いです」
「ハブですか」
「そうです、ですからハブとお話が出来れば」
渡嘉敷島にいる彼等とです。
「手掛かりが得られるかも知れません」
「ハイ達が渡嘉敷島の何処にいるのか」
「そのことが」
「それでは」
「ハブは渡嘉敷島にもいますね」
「結構な数がいます」
渡嘉敷島にもというのです。
「何しろ沖縄の代名詞にもなっている蛇ですから」
「こちらの蛇は多いですね」
「そうです」
それこそあちこちにいるというのです、沖縄の。
「では渡嘉敷島に着きましたら」
「まずはハブと会えたら」
「彼等とお話をして」
「そうしてハイの手掛かりを得ましょう」
「わかりました」
こうお話してでした、そのうえで。
先生達はヨットを飛ばして渡嘉敷島に向かいました、渡嘉敷島は沖縄本島から比較的近くてそれでなのでした。
動物の皆が思っていたよりも早く着いてこう言うのでした。
「あれっ、もう着いたんだ」
「早いね」
「思ったよりもね」
「すぐに着いたね」
「案外ね」
「そうなったね」
「うん、この島はね」
先制も皆にお話します。
「本島と近いんだ、久米島もだよ」
「じゃあ久米島に行く時も」
「すぐに着くんだ」
「距離自体はすぐで」
「行き来も楽なんだね」
「奄美大島は遠いけれどね」
その本島からです。
「この二つは近いから」
「だからだね」
「すぐに着くから」
「距離のことは心配いらないね」
「行き来が楽だね」
「そうだよ、じゃあ着いたから」
先生は皆ににこにことして言います、ヨットは波止場に停泊していますが真喜志さんと安座間さんがその作業を慣れた動きでしています。
「いよいよだよ」
「ハイを探すんだね」
「その凄く数の少ない蛇を」
「今から」
「そうだよ、とにかく数が少ない蛇だから」
それでというのです。
「出会うにはね」
「ハブとお話をしたり」
「この島の生きものともだね」
「お話をして」
「それで探さないといけないんだね」
「そうだよ、それが一番いいと思っているんだ」
ハイを探すにはです。
「僕はね」
「いや、蛇はね」
ここで老馬が言うことはといいますと。
「その辺りに普通にいるってね」
「思うね」
「けれどそれは蛇の種類によるんだね」
ジップの言葉はしみじみとしたものでした、今は。
「日本だとアオダイショウやヤマカガシは普通にいて」
「シマヘビとかもね」
トートーはこの蛇の名前を出しました。
「こういうのは普通にいるね」
「毒蛇だとマムシにここにいるハブとか」
ダブダブはハブの名
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