第八幕その十二
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「ドワーフ族、闇エルフ族のね」
「どちらにもだね」
「行ってどうしたお国か見て」
「そしてどうしていがみ合うのかも聞いて」
「問題を解決するわよ、いいわね」
「うん、じゃあ早速行こう」
「では列車を貸すよ」
カリフ王は快くです、一行に申し出ました。
「ドワーフ族の列車をね」
「地下なら何処でもすぐに行けるっていう」
「その列車をなの」
「そう、車掌も付けてね」
そしてとです、カリフ王はガラスの猫とエリカに答えました。
「そうさせてもらうよ」
「あら、王様太っ腹ね」
「気前がいいわね」
「ノーム族の中ではスリムなのね」
「懐は広いのね」
「こうしたことは体型ではないのだよ」
二匹の猫達のジョークにユーモアで返したのでした。
「心だから」
「王様もそうしてくれる」
「そうなのね」
「如何にも。ではロビン」
カリフ王が鈴を鳴らすとです、一人の若いノームがお部屋に入ってきました。お肌の色は真っ黒で髪の毛やお髭は茶色です。見れば濃紺の車掌さんの服を着ています。
「トロット王女達の案内を頼む」
「畏まりました」
その若いノームはカリフ王の言葉に敬礼で応えました。
「それでは」
「うむ、頼んだぞ」
「では皆さん宜しくお願いします」
そのノーム、ロビンは一行にお顔を向けて彼等にも敬礼をしました。
「この度は」
「はい、こちらこそ」
「宜しくお願いします」
「それならです」
「今回の旅の助力をお願いします」
「是非」
「うん、君達ともね」
ロビンはナターシャ達五人にも笑顔で応えます。
「楽しくね」
「やっていきましょう」
「では早速出発よ」
またビリーナが言います。
「ドワーフ族の国と闇エルフ族の国に」
「わかったわ、行きましょう」
ナターシャがそのビリーナに応えました。
「今からね」
「それじゃあね」
ビリーナはナターシャに陽気に応えました、そしてでした。
一行は菫の種を天に入れる前にまずはドワーフ族と闇エルフ族のいざかいを止める為に動くのでした。オズの国の住人として解決すべき問題である為に。
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