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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
761部分:第百十六話 老いていぬ者その四
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こうも言うのだった。
「決してだ」
「そういえば御主もじゃ」
「私か」
「そうじゃ、御主じゃ」
 キュドイモスに対しての言葉だった。
「御主の拳もまたじゃ」
「腕をあげているというのか」
「今のこの生のこの聖戦においてもじゃ」
 この戦いにおいてもだというのである。
「さらに腕をあげたのう」
「怠ることはない」
 キュドイモスの返答はこれであった。
「日々の鍛錬はな」
「神であってもじゃな」
「神であろうと人であろうともアーレス様にお仕えしている」
 厳然たる事実であった。彼等にとってはだ。
「ならば己を鍛えていくことは決して欠かしてはならないことじゃ」
「奢ることなかれかのう」
「違うな。スパルタを知っているな」
 古代ギリシアの都市である。その都市の名前を出してみせたのだ。
「スパルタは。知っているな」
「あの軍事国家じゃな」
 当然ながら童虎もスパルタのことは知っている。国民皆兵制を執り鍛え上げられた精兵達により勝ち進んできた国家である。また厳格な教育でも有名だ。
「あそこか」
「そうだ、スパルタと同じだ」
 またこの都市の名前を出すのだった。
「我等は戦いの中に生きている」
「前に聞いたか話したか」
 童虎はこの辺りはあえて曖昧にしてみせた。

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