ガンダムW
1564話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ガンダムを撃退したという事だろう。
幾度となくガンダムによって煮え湯を飲まされてきたOZだけに、ガンダムに対しての脅威度はかなり強くなっている筈だ。
そんなガンダムを単機で撃退したのだから、OZにとってトールギスというのはガンダムと同様の性能と評価されていてもおかしくはない。
あの軍港での戦いでも生き残りはいたんだろうから、間違いなくその辺の情報はOZに渡っている筈だった。
その辺を考えれば、この程度のエアリーズで勝ち目はないというのは理解出来るだろう。だが……
「ちっ!」
スーパーバーニアを使い、機体を強引に今の場所から移動させる。
俺の動きから一瞬遅れ、綾子のトーラスもその場から移動する。
そしてトールギスとトーラスのあった空間を、無数の弾丸が通り過ぎていった。
それを行ったのは、OZのエアリーズ部隊だ。
揃ってこっちにチェーンライフルの銃口を向けている。
つまり、向こうは降伏ではなく徹底抗戦を選んだという事なのだろう。
「自分で判断したんだ、あの世で後悔するんだな!」
スーパーバーニアを噴射させ、エアリーズ部隊との距離を縮めていく。
すると当然ながら向こうは、トールギスを近づないようにチェーンライフルを撃ってくる。
だが、バレルロール回転をしながらチェーンライフルの弾丸を避けつつ、ドーバーガンのトリガーを引く。
MSを飲み込むだけの太さのビームが連続して発射され、1機、2機、3機、4機とビームによって飲み込まれ、空中に爆発の華を咲かせる。
下にあるのが海だから良かった。
もしこの下にあるのが街だったりしたら、恐らくエアリーズの爆発で起きた破片が民家へと降り注いでいただろう。
そんな事を考えながら、丁度間合いが詰まったところでドーバーガンのエネルギーが切れる。
だが、ここまで接近した状況で悠長にカートリッジを交換しているような暇がある筈もなく、ドーバーガンはそのままで突っ込んだ速度を利用して、一番近くにいたエアリーズに向かってシールドを使った体当たりを仕掛ける。
W世界のMSの中では重量級と言ってもいいトールギスの重量と、スーパーバーニアを使って出された速度により、体当たりを食らったエアリーズは面白いように吹き飛ばされる。
ある程度密集していたのが影響し、吹き飛んだ先にいるエアリーズへもぶつかり、そのまま錐揉みしながら落下していく。
エアリーズにぶつかってスーパーバーニアの速度を緩めたトールギスは、当然現在はエアリーズ隊のすぐ前にその姿があった。
向こうにとっても、このような行動は予想外だったのだろう。
エアリーズ隊の動きが一瞬止まり……それは致命的な損傷をもたらす。
隊列の中で、少し離れた場所にいたエアリーズの1機が、ビームによって爆破す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ