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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百三十七話 重臣として
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ば不必要に周囲に影響を与えかねぬ。こうも力を持ってしまえば、それは国家の不安定要因でしかないのじゃ。困った事にあれはその辺りが良く分かっておらぬ」
「……」
嘆くような口調だ。侯は司令長官の行く末を危ぶんでいる。そしてその事を悲しんでいる……。この人は司令長官が好きなのだろう。
「あれを国家に役立てるためには帝国宰相にするしかない。そのためにも辺境星域の開発に失敗は許されぬ。良いな、必ず成功させるのじゃ。さすれば誰もがあの男こそ帝国宰相に相応しいと納得するであろう。それこそが帝国の繁栄と安定を守る事になる、頼んだぞ」
「はっ」
自然と頭が下がった。国家とは、政治とは何なのか、国家の重臣としての見識とは何なのかを目の前で教えられた。私もブラッケも侯から見ればまだまだひよこに過ぎないのだ。この老人から何時か認められる時が来るのだろうか?
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