チョコレートをひとカケラ
[8]前話 [2]次話
何度目のため息だろう…
もう数え切れない…
いつか…なんて夢見た時は
遠く陰って消えてゆく…
星宿は魂を縛り付け
僕を奈落へと引き摺ってゆく
生まれついた哀しみは
心の傷を増やすだけ…
叶わない願いに…
チョコレートをひとカケラ
苦味は甘く沁みてゆく
変わらない世界の侘しさは
刹那にとろけて涙(アメ)となる…
通りすがりのこの日々に
君の姿がなくて…
宵の雪は静かに積もり
足跡さえも消してゆく…
ただ待つだけしか出来ない僕は
愛することさえ疲れて眠る
いつか来る春でさえも
想いに翳み沈みゆく…
耐えるだけの恋に…
チョコレートをひとカケラ
薫る想いは身を焦がす
溶けた心はいつか星へと
その身を装い昇華する…
ため息と一緒に零れた記憶
どれもが美しく煌めいて
もっと胸を…締め付ける…
募りゆく想いに…
チョコレートをひとカケラ
望む明日は来ないけど
今は君の幸せだけを
祈り空へと気持ちを投げた…
叶わない願いに…
チョコレートをひとカケラ
苦味は甘く沁みてゆく
変わらない世界の淋しさも
いつかは優しい涙(アメ)となれ…
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ