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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
757部分:第百十五話 星の嵐その五
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第百十五話 星の嵐その五

「そのアーレスの前に行くことです」
「ならば私のこの技を破ることです」
 まさに全身全霊を技に込めてだ。そのうえでの言葉であった。
「パンデモニウムを」
「魔神の城そのものの技ですね」
「あえて言うのなら」  
 そうだというのである。
「そうなります」
「この城とはまた違うのですね」
「この城はアーレス様のもの」
「だからこそ違うと」
「そうです、アーレス様そのものです」
 トラキアの城はそうであるというのだ。
「パンテモニウムとはまた違います」
「では。尚更です」
「私を倒すというのですね」
「如何にも」
「では」
 両者のせめぎ合いはそのまま続く。その攻防はさらに続く。だがその渦中においてである。やがてリーヴェの技が崩れてきた。
「くっ・・・・・・」
「今ですね」
 そしてだった。ムウもそれを見逃さなかった。そうしてであった。
 スターダストエクスプロージョンにさらに込めた。それは命であった。
「ここで」
 それが決めてであった。そのムウが全てを込めた威力の前に遂にリーヴェは完全に崩れた。流星が全てを押し切ったのだった。
 リーヴェは吹き飛ばされた。これで勝敗は決した。立っているのはムウであった。
「やりましたね」
「はい」
 ムウはリーヴェの言葉に頷いた。彼は吹き飛ばされはしたが何とか片膝をついて座り込んでいる。倒れてはいない。しかしであった。
「私はもう」
「立てませんか」
「残念ですが」
 こう言うのであった。
「貴方の勝利です」
「ではこれからアーレスの前に」
「行きなさい」
 行けというのであった。
「貴方は私に勝ちました。だからこそ」
「その言葉、有り難く受け取らせて頂きます」
「有り難くですか」
「貴方と戦えたこと、アテナに感謝します」
 嫌味ではなかった。ムウはそれとは全くかけ離れた男だ。だからこそこう言えたのである。そのままの心を言葉に出してである。
「今ここで」
「そうですか。アテナに」
「以前の戦いではこの技は使いませんでしたが」
「そうですね。それは確かに」
「しかしです」 
 だが、というのであった。
「私はこの戦いで今の生ではじめて使いました」
「はじめてですね。先程仰ったように」
「その通りです。貴方はそれ程の方です」
「ふふふ、それは有り難いこと」
 リーヴェはここまで聞いて笑ってみせた。だがそれでも起き上がることはなかった。
「しかしです」
「しかし、ですか」
「次はこうはいきません」
 こう言うのである。
「決してです」
「次の聖戦では貴方達が勝たれるのですね」
「その通りです。次はです」
「いいでしょう。では私もまた」
「次も勝たれるというのですね」
「そう
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