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我が春も上々の言よ梅の花 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
お正月にはプリンをかけて百人一首して、ハグをかけて羽根突きをしましょう
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首……?」

首を傾げる鞠莉さん。きっと百人一首を知らないのですね!

「説明しますわ!
百人一首とは、100人の歌人の和歌を1人1首ずつ選んで作った歌集のことで、この遊びなどで使われるのは小倉百人一首というのですわ。これは、藤原定家が京都の小倉山の山荘で選んだとされています」
「あ!ダイヤさんの大好きなプリンがたっプリン!
あ、今のは『プリン』と『たっぷり』をかけていて……」
「いや、説明しなくていいから……ていうか今思いついたの?」
「とりあえず遊びのルールとしては、読み手が上の句を読んで、下の句が書かれている札を取るのです。ただし、読み手が読み始めるまで取ってはいけません。普段個人戦では50枚を使うかるた競技が用いられますが、黒澤家では100枚全てを使うちらし取りと呼ばれるルールを適用しております!」
「そう!黒澤家で百人一首で真剣勝負をするときはこのルールでするんです!」
「「「「「「「お、おう……」」」」」」」
「さ、ルビィ!勝負しますわよ!」
「お姉ちゃん、望むところだよ!」

そうして、私とルビィとの戦いが幕を開けたのですわ!



「ただいまより、ダイヤさんとルビィちゃんの百人一首対決を始めるずら!
審判は花丸がつとめるずら〜!」

花丸さんはそう言って読み札の束を手に取りました。

「さびしさに………」

パシン!

「っ……!」
「ルビィ、私に勝とうなんて……百年早いですわ!」

私の弾いた取り札が壁に張り付きました。

「はっ!今のは百人一首の『百』と百年の『百』をかけて……!?」
「違いますわ!」
「次の札にいきますよ!」
「コホン、失礼しました……」
「では………ほととぎす……」

次も私が取ります!


ですが……


パシン!

「なっ……!」
「いつまでも……負けっぱなしのルビィじゃないもん!」
「ルビィ……!」

まさか……ルビィがこれほどまでに……?
いや、まだ1枚……これはまぐれかもしれませんわ……!次こそはっ!

「しら……」

パシン!

「絶対に……負けませんわ!」
「流石はお姉ちゃん……」

私がまた1枚飛ばすと、私とルビィはお互いにニタッと笑い合いました。

その後もまさかの一進一退の攻防を繰り広げました。
周りで見ていた千歌さんに取り札が当たったりしましたがそこは別に気にしなくていいでしょう……

私とルビィの取り札はお互い50枚ずつの同数となりました。
そしてサドンデスとして、3枚取り札が置かれました。
読み札は10枚用意され、花丸さんの判断でダミーが読まれます。

私の頭の中に3枚の取り札の内容は入っています。おそらくルビィも同じ……
だとすれば、勝負はどちらが早く
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