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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
クエスト失敗?
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「うっ!!」

脇腹に攻撃を受けたあたしはなんとかそれに耐えて反対に攻撃を加えようと拳を振るいます。

スカッ

でも、一瞬怯んでしまっていたがために技を出すのが遅く、空を切ってしまった。

ビュッ

振るった拳が伸び切るよりも早く敵の腕が風を切る音が聞こえる。これに当たってしまうとまた毒にやられてしまう。あたしはパンチを繰り出そうとした腕をそのまま地面まで振り抜くと、そこから側転をして間一髪でマリキスの毒爪なら逃れることができた。

「すごい〜!!」

アクロバットな回避方法にパチパチと拍手をしているセシリー。でも、今のは本当にギリギリだった。運良く交わせたからよかったものの、ミスしたら着地も失敗しかねない状態だったし、何よりも体力を大きく削ってしまう。たぶんもう一回はできないんじゃないかな?

「悪運の強いやつだ。まぁ・・・」

手をグッ、パッと閉じたり開いたりして慣らした後、動きが止まったあたしの方へと飛び込んでくるマリキス。

シュッシュッ

こちらに反撃をさせないようにと乱れ突きのように引っ掻き攻撃を仕掛けてくる。おかげでこちらは何もできずにただ避けているだけ。でも、動きが単調だから交わすことは難しくはないけどね。

(でも、かすっただけでも危険だから止める手段がない)

シリルのように見切る目があるわけではないから、毒の影響もなく彼の猛攻を止めることがあたしにはできない。このまま相手が疲れて動けなくなるのを待つしかないの?

(そんなことない!!きっと何かできることがあるはず!!)

突破口を探そうと今はとにかく耐え、相手の動きを見る。スピードも然ることながらスタミナも兼ね備えているようで、全く動きが衰える気配がない。

(あれ?この人もしかして・・・)

そこまで来て、ようやく彼の弱点・・・というよりも、この猛攻を凌ぐ術が存在することに気が付きました。

「そこだ!!」
「!!」

頭を下げて姿勢を低くし、男の足元を払う。この人にさっき蹴られたけど、毒の影響を受けることはなかった。つまり、この人が使う武器は指についているあの毒爪だけ!!ならば注意が行き渡っていない下半身を狙えばあたしの優位を再び得られるはず。

「くっ」

押せ押せだった中で突然足を蹴られてバランスを崩し膝をつくマリキス。あたしも姿勢は低いままだけど、ここからでも繰り出せる技をこっちは持っている。

「ハッ!!」
「なっ・・・」

足に風を纏わせて蹴りを放つ。ウェンディやシリル、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)がよく使用する鉤爪を真似て放ってみた。あたしやレオンは遠距離系や上半身だけを使った魔法が多かったから、こういう攻めはどこか新鮮な気がする。

「っざけんな!!」


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