ガンダムW
1563話
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てくる。
……少し刺激が強かったか?
まぁ、凛のような美人が夜の生活を臭わせるような事を口にすれば、当然のように普通ならああいう風になるか。
大人の男ならそれを理解出来るのだろうが……五飛はそんな凛の態度を、とてもではないが面白く思えなかったらしい。
一応五飛も10代半ばで思春期真っ盛りなんだから、女に興味があって当然だと思うんだがな。
年上だから、興味が湧かない?
まぁ、女の趣味は人それぞれだ。
それでも五飛くらいの年代の男にとって、年上の美人というのは大好物と言ってもいいような気がするが。
それとも単純に五飛が潔癖症なのか?
……うん。五飛の性格を思えば、潔癖症だと言われればそれに納得したくなるような気はする。
「じゃあ、用意はいい?」
「待て。貴様、あの女のように武器はないのか?」
青龍刀を片手に尋ねる五飛だったが、凛は特に問題ないと頷きを返す。
「ええ。元々私は武器の類はあまり得意じゃないし……五飛だったわよね? 貴方くらいの相手なら、何も問題はないわよ」
「……いいだろう。ならば俺も武器は使わん!」
凛の挑発に、五飛は眉を吊り上げながら青龍刀を床へと投げ捨てる。
下が土であれば、地面に切っ先を突き刺すような真似も出来たのだろうが……生憎とここは格納庫の中で、下はしっかりと舗装されている。
こんな場所に青龍刀を突き立てようものなら、切っ先が欠けるか……いや、そもそも突き立てられないか。
地面を滑ってこっちに来た青龍刀を受け止める。
五飛が狙ってこっちに滑らせたのかどうかは分からないが、それでも整備員達の邪魔にならなかったようで何よりだ。
そして凛と五飛はお互いが武器を持たない無手で向かい合う。
「勝負の行方は……予想するまでもないか」
物干し竿を手に、綾子が俺の方へと近づいてくる。
「だろうな。寧ろ、勝負にすらならないだろ」
Fate世界の住人とやり合うには、このW世界は生身での戦闘技術が発達していない。
いや、普通の人間として考えればそれなりに戦闘技術は発達しているのだろうけど。
ネギま世界の住人のように魔法や気といった要素がない文明では、どうしたって勝ち目は存在しない。
「はあああぁっ!」
五飛が真っ直ぐに前へと出る。
凛を狙う拳は、この世界の平均で考えれば間違いなく鋭いのだろう。
事実、整備員達の中にもそんな五飛の動きに目を奪われている者は少なくない。
だが……
「甘いわよ」
五飛が連続して放つ攻撃を、一切掠らせもせず、回避に集中しながら呟く凛の声。
不思議と透き通ったその声は、五飛の猛攻をものともせずに俺の耳に入ってきた。
それは俺だけではなく綾子も同様だったのか、やっぱり
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