752部分:第百十四話 狂闘士の長その四
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第百十四話 狂闘士の長その四
「よくわかりました」
「どうもです」
「では。ルキフグスよ」
あらためてリーヴェに対しての言葉であった。
「貴方とここで」
「では私も」
「お互い。志がありますか」
「ない筈もありません」
二人はこのことも確かめ合うこととなった。
「志があればこそ」
「だからこそ今ここにいる」
「それでは」
こう言い合いそうしてであった。
二人の小宇宙がそれぞれ湧き起こってだ。そのうえでの言葉だった。
「ここで決着をつけましょう」
「ところでアリエスよ」
リーヴェはまたムウに対して声をかけてきた。
「貴方のその最大の技ですが」
「それですか」
「そうです、その技は一体」
問うていた。そのことをだ。
「それを知りたいのですが」
「その技をですか」
「私もまた見せることになります」
「貴方もですか」
「そうです、もっともそれを貴方に見せればです」
このことを話したのだった。
「その時はです」
「どうなるかというのは貴方の言葉では、ですね」
「はい、全てが終わります」
そうだというのである。
「貴方は倒れることになります」
「そうなると仰るのですか、やはり」
「その通りです。貴方を倒す時です」
「成程、そういうことですか」
「予想はされていましたね」
「ええ、確かに」
まさにその通りだというのである。
「貴方にも。自信がおありですから」
「そしてそれは貴方もですね」
「否定すれば嘘になります」
ムウも言ってみせたのだった。
「それもまたです」
「やはり。そう仰ると思っていました」
「左様ですか」
「はい、貴方もまた自信を持っておられます」
また言う彼だった。
「それも当然のことです」
「私は最大の技に全てを賭けます」
「全てを」
「黄金聖闘士はその最大の技を放つ時」
その時だというのだ。
「その命を賭けます。全てを」
「全てをだというのですね」
「まさに」
「そうです、まさに命懸けの技なのです」
「その言葉わかりました」
確かにだと返すリーヴェだった。
「では。それでは私もです」
「貴方もですか」
「貴方達黄金聖闘士が最大の技に命を賭けるのと同じことです」
ここでも言葉をそのまま返していた。
「それとです」
「同じだというのですね」
「我々もまたその最大の技を放つ時全てを賭けます」
やはり同じであった。
「そういうことです」
「命を賭けて戦うのも同じですか」
「同じです。変わりません」
また言ったのであった。
「その通りです」
「ではどちらの命がここで潰えるか」
ムウの目が光った。その優雅な目に強い光が宿る。そのうえでの言葉であった。
そうしてだ。彼はまた言っ
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