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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第58話 冤罪事件
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付き合ってんの?」

 ギン先輩は、モカたちのほうを指をさしながら聞いていた。

「(な〜んだモカさん目当てか。つまんないのー)えーーー よく知らないけど……、確かにあの3人良く一緒にいるね……。 う〜ん、私個人としては、カイト君はわかるけど、正直な所、普通なイメージが強い、つくね君には、モカさんとは釣り合わないと思うかな〜」

 そして、もう1人の女子生徒が、話に加わってきた。

「あ、だよね? 私もそう思った! ほら、つくね君普通すぎるし。モカちゃんって 女の私から見ても惚れ惚れする美しさなのにねー? その点、カイト君はかっく良いじゃん♪ とっても強いって噂だし! あ、でも……ホラ 噂じゃ、モカちゃんに関して言えば、つくね君の方ががカイト君より一歩リードしてるらしいじゃん。モカさんがつくね君の首に(・・)キスしてるの見た人もいるって! だから、モカちゃんは、つくね君と付き合ってるのかも……」
「ハァッ!!?」

 それを聞いた途端、ギン先輩は体をブルブル震わせた。

「あかん! シャレにならんでェ! それはシャレにならんでェー! つくね君ッッ!!!」

 突然、頭を抱えながら叫びだしたのだ。女子生徒の2人からすれば、それは奇行以外のなんでもなく、驚いてしまって急いで離れていった。

 イメージダウンに繋がりかねない状況で、迂闊だと言えるのだが、最早彼はそんな事は考えていない。

「(こーなったら、つくねをモカさんから嫌われるように仕向けなアカン! 昨日のあの程度じゃ、割に合わんわ)」

 何か悪い事を考え出したギン先輩は、足早に1年校舎へ向かっていったのだった。




 そして――彼の《計画》は実行されていく。



 着実につくねに迫る魔の手。このままだったら、つくねの運命はたいへん悲惨なものへと向かってしまうのだが……。

「あ、つくねだっ! おーい、つくね〜〜〜って あれ?」

 1つの光明があった。目撃者がいた、と言う事だ。

 目撃者はくるむ。

 本当にたまたま、くるむが つくねがギン先輩と話しているのを見かけたのだ。そして、2人でどこかへ歩いていってしまったのも。

「(……あれ? どこにいくんだろう? ううーん、何だか気になるわね。昨日の件もあるし、何だか、ギン先輩って、胡散臭いのよねー。 うん、後を付けてみよ……)」


 何か気になったくるむが後をつけて、目撃した光景。


 それは、ギン先輩が、つくねに女子更衣室を覗かそうと誘導していた場面だった。
 その上に、その決定的とも言える瞬間をカメラに撮っていた。


 それだけじゃ飽き足らず、大声を上げて 女子生徒たちを呼び寄せてしまったのだ。



 その後にどうなるのかは、
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