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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第58話 冤罪事件
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ら……」
「「ええーーーーーーーーーーー!!?」」
「いや先輩でしょそれーーーーーーッ!!」
それは、ねつ造されてしまった事実。つくねは必死に誤解を解こうとするが、全く嘘、と言う訳ではない。何せ、つくね自身も見てしまった事実は変えられないのだから。
だけど、そんなの黙っていれば良いのに……、馬鹿正直に言ってしまった為(自分も見えちゃった)。
“パンッ!”“パンッ!”
つくねは、モカとくるむに左右の頬にビンタの一撃を貰ってしまった。
「……大丈夫か? つくね。顔がおたふく風邪みたいになってるぞ……」
「はっはっはー アホやなー自分 おかげで今日の部活はおひらきやー」
つくねは、なかなかに強烈なビンタを受けてしまって、呆然としていたのだった。
そして、見られてしまった事に、羞恥と怒りを感じながら教室を出て行ったモカはと言うと、だんだん怒りよりも、恥ずかしさの方が勝ってきていて。
「や、やだ……、本当につくねに見られちゃったのかな? は、恥ずかしい。 ……今日は、どんなのだっけ……?」
そーっと 自分の下着を確認しようとしていた。女の子は隠れた部分もしっかりとおしゃれをするものなのだ。それが、純粋に好意を持つ相手に見られてしまったのであれば、尚更 チェックをしなければならない。……それが女の性、と言うものです。
と言う訳で、しっかりと確認をしようとしたその時。
『……何をやっているんだ?』
「きゃああああ!」
モカのロザリオから、声が聞えた。裏モカである。
「な……、何だ……。
ロザリオ
(
あなた
)
か……」
『何だとは何だ……。それより気をつけたほうがいい』
「え?」
まだ、ロザリオから話しかけられる事に慣れてないモカは、一瞬驚いたが、すぐに声の主が分かったため落ち着いたが、話の内容に疑問を持っていた。そう、『気を付けろ』と言う部分に。
『あいつからは何かやばい匂いがする 強い力でも秘めている匂いだ……。 あのギンって男には気をつけておけ……』
「!!!」
裏モカの声、その忠告で間違った事はこれまでに一度も無い。
だからこそ、モカは疑う事をせずに、その言葉を真摯に受け止めたのだった。
〜翌日 陽海学園〜
昨日から、モカとは話をちゃんとできてなかったつくね。何度か謝ったけれど、それでも許してくれなかった。だから、今日こそは……と、思って登校中に、つくねはモカを見つけたから急いで声をかける。
「モカさんっ!」
「わたし えっちな人ヤダ!」
だけど、モカはやっぱり昨日の事をまだ怒ってる様で、顔を紅潮させながらキッパリ言っていた。
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