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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第58話 冤罪事件
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「(う、うん。 そうだね。……なんと言うか、また個性的な人だね……)」
「(この学園だもんなぁ……、それにしても、男は完全スルーか。判りやすい)」

 ため息交じりであきれていると、ギン先輩は、くるむとモカの2人をキョロキョロと見ていたのに、今度は、モカだけをじっと見つめていた。

「??」

 モカは、あまりに突然の事だったから、思わず少し引き、そして 一体何なのか? と不思議に思っていると。

「ギン君は2年生でたった1人の部員でーす。 部でわからないことは銀君に聞いてね!」
「フッ 頼ってくれてええでーー」

 先生が軽く紹介をしてくれた。

「(うー、つくねー カイトー。その、わたし ちょっとこーゆー軽そーな人苦手ー)」
「((はははは………))」

 くるむがその後に加わってきたが、大体の人がくるむと同じ意見だろう、と苦笑しか出てこなかった。

「……えっと、それじゃあ わたしはこれから職員会議で席をはずします。後の部の進行はギン君よろしくねー!」
「ああ まかせてや!」

 必要最低限の説明を、ほんっとに少ない説明を終えた先生は、さっさと退場する様子だ。……本当に顧問?

「え!? 先生もういっちゃうの!?」

 つくねが慌ててそう聞くが。

「ごめんねーそれじゃあ、みんなも先輩とは仲良くね?」

 本当にあっさり退出して言った。教師と言う職業は、色々と大変なのは判る。……それが、こんな個性派揃いの、際物揃いの学校だったら、尚更だ。……だけど、そうだとしても、開始僅か2〜3分で退出は幾らなんでも早い。

「(ほんっと、早い退出だなぁ……、猫目先生って、ほんとに新聞部の顧問なのかな?)」

 カイトは、半ば呆れつつ、ふぁぁっと 欠伸をしながらそんな風に考えていた。


 何はともあれ、顧問の猫目先生からバトンタッチしたギン先輩から、説明開始。

「……えーー というワケで まずオレから新聞部がどないな部か説明しとくな新聞部の目的は校内新聞の発行! 学園内のあらゆることを取材して新聞にするのが活動内容やな 取材のためなら危険の中へも突っ込んでいく! 言うとくがウチは甘い部ちゃうで 入った以上は覚悟したってや!」

 一通りの説明の時 表情が真剣になった部長。
 その表情、そして言葉を訊いて、一瞬だけだが部室の空気が変わった。

「(第一印象は………、だけど)何か頼りがいのありそーな先輩だね?」
「え? うん… そうだね」
「……思ったよりも、しんどそうかも………」

 カイトだけ若干違った意味で雰囲気が変わっていた。

「(正直……、文化部ってことで嘗めてた… ううん…)」

 思いっきり落胆しているのが目で見てわかる程に。

「(ちょっと、
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