マザーズ・ロザリオ編
絶剣
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」
リズベットは頷くとさらにHPを3割以上削れた人がひとりもいなかったことを付け加えた。
「ちょっと信じられませんよねー。あたしなんか、まともに空中戦闘できる様になるまで半年くらいかかったんですよ。なのに、コンバートしたてであの飛びっぷりですからね!」
若干興奮気味に言うシリカを他所に、エリーシャは目の前のタルトを食べ、満足感に浸ると更に続けた。
「しかも、そのデュエルに賭けているものも凄いんだ」
「へぇ?なにかレアアイテムでも賭けてるの?」
「それが《オリジナル・ソードスキル》を賭けてるだよ。必殺技級のやつ」
それを聞いてシオンは思わずピュウと口笛を鳴らした。アスナも興味を持ったのかその情報を尋ねる。
「OSSかぁ〜。何系?何連撃?」
「えーと、見たとこ片手剣系汎用ですね。なんとびっくり11連撃ですよ!」
「じゅういち!?」
「ほう?」
アスナは今にもひっくり返りそうな声を上げる中、シュタイナーは興味深そうな表情を浮かべた。
「それだけ挑む価値があるってだね・・・」
「シオンさんは興味あるんですか、OSS?」
ケーキを食べ終えたシリカが尋ねるがシオンは意外にも首を縦には振らなかった。
「いや、勝負に関しては興味をそそるものはあるがOSSに関してはあまり」
「へぇ、意外ね」
「確かにそれだけの連撃は魅力的だが、残念ながら俺の型には合わないな」
シオンは立ち上がると徐に剣を取り出し外に出た。その後をみんなが追っていくと、外で剣を構えるシオンを見た。
「剣も銃もそうだが、攻撃には遠近とはまた違うパターンある。それは・・・単発か、連撃かだ」
振られた剣は積もった雪を掠め、舞い上がる。部屋の光に当てられキラキラとした雪を眺めながらシオンは更に続けた。
「ユージーン将軍の8連撃《ヴォルカニック・ブレイザー》も、その11連撃のOSSも言ってしまえば連撃の類だ。例えるなら、ガトリング砲だな。休むことのない怒涛の攻撃、一度ペースにハマれば敗北は必須。リーファ、そのOSSをデュエルの中で見たやつはどれほどいるんだ?」
リーファは少し考えた後、首を横に振って応えた。
「最初の演舞で見せたことはあったけどそれ以降は多分いなかったと思う。私とリズさんも挑んでみたけど結局速さで押し切られちゃって・・・」
「対策は講じた。でも勝てない。となると、恐らく自力の差だろうな」
「じゃあどうしよもないじゃない?」
「いや、ないわけじゃない」
リズベットの言葉を聞くとシオンは剣を納めながら応えた。
「まず一つが全ての攻撃を受けきる方法。これならゴツい装備で機動性に欠けるかもしれないが死ぬことはない。もう一つが遠距
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