マザーズ・ロザリオ編
絶剣
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応えることが出来なかった?????
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新アインクラッド第22層の森の中に存在するログハウス。そこに住む家主とその友人たちは今まさに冬休みの課題に取り組んでいるのだが・・・
「うにゅ・・・むにゃ・・・」
勉強に勤しんでいたはずのシリカは隣に座っているアスナの肩に頭乗せて気持ち良さそうな寝息を立てている。
「ほらシリカちゃん。今寝ちゃうと夜眠れなくなっちゃうよ?」
ツンツンと頬を突くと、小さな欠伸と共に目を擦るシリカを見ながらシュタイナーは優しく話しかけた。
「ほら、あと少しだから頑張ろ?」
「はい〜」
「まるで兄妹だな」
「そうだね。世話焼きなところが特に」
そんな微笑ましい光景を一瞥するとシオンはすぐ近くでロッキングチェアで眠っているキリトを見る。膝の上にピナとユイを乗せユラユラと揺れている姿を見て、先ほどの続きを話した。
「まぁ、でも睡魔の原因はこいつにあるんだろうけど」
「本当に気持ち良さそうに寝てるよね」
「スプリガンの寝顔には催眠効果でもあるのかねぇ?」
リズの冗談にその場に今ものはみんな含み笑いを浮かべ、話は新たな話題に移った。
「そういえばアスナはもう聞いた?《ゼッケン》の話?」
「ゼッケン?運動会でもするの?」
「違う違う、人の名前よ」
リズベットは笑いながら手を横に振ると先ほどのアスナが淹れてくれた紅茶を飲むと、シュタイナーは質問した。
「そんなアバターいたかな?」
「ううん、通り名よ。あたしもきゃらネームは知らないんだけどね。とにかく、あまりにも強すぎるんで、誰が呼び始めたのか、ついた名前が《絶剣》。絶対無敵の剣、空前絶後の剣・・・そんな意味だと思うけど。噂をよく聞く様になったのはたぶん1週間くらい前になるけど」
「俺たちがエクスキャリバーを取った後くらいか」
シオンがそう言うとリズベットは疑問を投げかけた。
「アスナが知らないのは無理ないけど、なんでアンタ知らないの?」
「そう言えばアスナは京都だったな。まぁ、俺は少しイギリスまで、な」
「イギリス?」
「あぁ、ちょっと野暮用でな」
シオンは紅茶を啜ると、先ほどの絶剣の話に戻した。
「で?そいつ、どんなヤツなの?」
「デュエル専門で、24層主街区のちょっと北にさ、でっかい樹が生えた小島があるじゃない?あそこに午後3時になると現れて希望者一人ずつ対戦すんの」
「何人挑んだんだ?」
「今は知らないけど、以前30人くらいで押しかけて行った奴らがいるんだけど・・・」
「全員返り討ち、か・・・
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