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我が春も上々の言よ梅の花 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
Ideal and a dream, 
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じこと思ったもん。」
「だよねだよね!いやぁ〜やっぱり此処といえばあのダイブだよね」
「私としてはあんまりほじくり返さないで欲しいんだけど…」

そう言った私だったけど千歌ちゃんは聞いてないのかずっと前の事のように思えてまだ一年も経ってないけどずっと前のことだった気さえする初めての出会いを思い出しているようだった。

「いきなり制服に手をかけて脱ぎ始めた時が初めて梨子ちゃんを見たときって考えると、今こうして隣り合わせに座って一緒に空を見上げてることも奇跡なんじゃないかなって思うよ。」
「…千歌ちゃんにとって、私ってなんだったんだと思う?」

出さなくてもいいと思ったばかりなのに、なんとなく聞いていた…。
何故だなんて、私自身にも分からない…それでも私は聞いてしまっていた。

…もしかしたらおどけて茶化す千歌ちゃんに対してのなんらかの意趣返しなのかもしれないし、ただ私は気になっているのに千歌ちゃんはなんにも気にしていないのにズルいっていうだけの軽い気持ちなのかもしれないし…
まあ、なんとなく気になったからって片付けちゃっても良いのかもしれないようなちっぽけな悩みなんだけどね。

「そうだね〜…うーん…そうだなぁ……あ」
「分かった?」
「うん…あの時の気持ちとかからしたらっていう程度のだけど……」

千歌ちゃんにしては珍しい歯切れの悪い言い方にどこか疑問に思いながらも私は気になり隣の千歌ちゃんに身を寄せるように詰め寄った

「何々?ほら、勿体振らずに教えてよ」
「言うから〜!うん…今は違うんだよ?でも、最初はたぶん…もしかしたら、私は自分の事に夢中になっちゃってて梨子ちゃんの事もね?ぞんざいに扱うっていうか…何て言うか…利用する?みたいな?」
「………。」

私は思わずポカーンとしてしまった。今、千歌ちゃんはなんて?ちょっと予想外な言葉がアノ!千歌ちゃんの口から出たって言うのが想定外でまさに、呆気にとられてしまった。

「うぇ?お、怒った?いや確かに私、スッゴい失礼な事言ったけど!
待って?今のナシ!ジョーク!冗談!小粋なお茶目!
いや、でもそんな算段が全く無かったかと言われるとあったような気もしちゃって?だから、それが本心?って訳じゃなくてね?えっと!えっとぉ!えっとぉ?」

焦りだす千歌ちゃんに私は心の奥底にあった悩みは小さい物へと変わっていく事を感じていた。
私は千歌ちゃんに気後れっていうのかな?後暗い思いがあったっていうのは、先程気付いたばっかりだった。

だから、今千歌ちゃんの言葉でああそうか…そうだったんだって納得がいってそういう関係でも良いんだって思うことが出来たんだと思うの。

「ねぇ千歌ちゃん。じゃあ、今の千歌ちゃんにとっての私は?」
「友達!誰よりも私を、その周りをよ
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