ガンダムW
1562話
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「そうだな。連合軍のパイロットでは力が足りん。俺と共に行動をするのであれば……他のガンダムを相手にしていたエアリーズ部隊くらいの練度は最低限必要になるだろう」
堂々と力不足……未熟だと言われた連合軍の将校達は、当然面白くなさそうな表情を浮かべる。
だが、五飛の言っている事は間違いのない事実でもあった。
勿論連合軍のパイロットにも才能がある者達は多いのだろうが……それが表に出るような事は、基本的に少ない。
この辺は年功序列に近い制度を用いている連合軍の組織体系が関係しているのだろうし、同時に連合軍が出来てからそれなりに長い時間が経っている為に、組織的に硬直状態にあるというのも大きいだろう。
ともあれ、各基地に才能のあるパイロットがいない訳じゃないが、それを十分に活かすだけの制度にはない訳だ。
「なら、この男……」
五飛に視線を向け、言葉に詰まる。
いや、今の俺の状態では五飛の名前をまだ聞いていない。
であれば、ここでその名前を知っているというのは色々と問題があるだろう。
名前を問う俺の視線に気が付いたのか、五飛は小さく頷くと1歩前に出て口を開く。
「俺は張五飛。ナタクのパイロットだ」
「……ナタク? それがお前のガンダムの名前か?」
連合軍の将校の1人がそう尋ねるが……
「違う。ナタクはシェンロンガンダムだ」
そう告げるのだった。
五飛の言っている意味がよく理解出来ないといった表情を浮かべる連合軍の将校達だが、俺が肩を竦めて口を開く。
「多分ガンダムの正式な名前はシェンロンガンダムで、五飛がガンダムを呼ぶ時の名前がナタクなんだろ」
五飛にそうだろ? と尋ねると、五飛はその通りだと頷きを返すのだった。
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