ガンダムW
1562話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うなる、か。君はどうしたいのかね?」
「勿論当初の目的通りOZを倒す。それと……」
ノベンタの問いに、五飛は一旦言葉を止めると鋭い目付きを俺へと向けてくる。
「この男を倒す」
「ほう。それは凄い」
からかっているのでもなく、馬鹿にしているのでもなく、本当に心の底から感心しているといったようなノベンタの声。
まぁ、ノベンタは俺の実力をよく知っているしな。
もっとも、ノベンタに見せた俺の実力が全てという訳でもないのだが。
「だが、そうなると……君もこのまま解放されるというのは、心残りがあるのではないか?」
「……だろうな」
ノベンタの言葉に五飛が頷く。
まぁ、基本的には地上用MSで、空を飛べないシェンロンガンダムだ。これからの俺は色々な場所を飛び回ってOZとの戦いに専念する事になり、とてもではないが五飛が俺を追うのは難しい。
いや、別に地上用MSだからと言って、MSで歩いて俺を追ってくる必要はないのか。
トールギスだって、空を飛べるMSだが遠距離を移動する際には輸送機を使ってるのだから。
そんな事を考えていると、ふと五飛が俺の方へと視線を向けているのに気が付く。
「どうした?」
「貴様は連合軍ではなく、連合軍に雇われている傭兵だったな?」
「まぁ、そうだな。正確には連合軍にじゃなくて、ノベンタにだが」
「ふむ、よかろう。ならば俺をその傭兵団に入れて貰おう」
「……は?」
最初、俺は五飛が何を言っているのかが全く分からなかった。
当然だろう。まさか、ガンダムのパイロットがシャドウミラーに入れて欲しいと言ってくるとは思わなかったからだ。
しかも、それを言っているのは五飛。
「馬鹿な! ガンダムを傭兵にくれてやるだと!?」
こちらの様子を見ていた、連合軍のお偉いさん達がそう叫ぶのも無理はないだろう。
正直なところ、俺もそう思っていたのだから。しかし……
「構わんだろう」
会議室の中にそんな声が響く。
誰がその声を発したのかと、部屋の中にいるお偉いさん達が声のした方へと視線を向けると、そこにいたのは強硬派のセプテム。
……セプテム?
まさか、セプテムの口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。
それは他のお偉いさん達も同様なのだろう。何故? といった視線がセプテムに向けられる。
その視線を受け取ったセプテムは、小さく溜息を吐いてから口を開く。
「そもそもの話、ガンダムを乗りこなせるパイロットが連合軍にいると思うか? 残念ながら、いないだろう」
セプテムのその言葉に、連合軍の上層部は言葉を噤む。
当然の事ながら、高性能のMS程にそれを使いこなすだけの技量を要求される。
その最たる例が、俺の乗っているトー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ