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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
24話 日常回その1
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のこの後のスケジュールを聞いて顔を顰めるセシリア。少なくとも以前の鬼一がこなしているスケジュールの密度は増していた。鬼一は口にしていないが、自室に戻ったら授業の予習復習や様々な資料チェックや研究もあるのだ。

「……以前よりも量が増えていませんか?」

「ようやく、生活リズムも整ってきましたからね。多少の無茶が効くようになったのと、それと―――」

 ―――もっと強くなりたい。歩みを遅くしている場合なんかじゃない。僕は進む。

 セシリアの心配そうな声に気づいていないのか、というよりもこれからのことを考えていてセシリアの様子を気にしてる状態じゃなかった。

「それと?」

「―――いや、なんでもないです」

 疲労がないわけではない。だが休息も最低限取っている。そのおかげで身体も頭も働いてくれている。誰よりも出遅れている自覚があるからこそ、誰よりもペースを上げなければならない。
 IS学園の生活に慣れてくるに連れて、少しずつ視界が広くなってくる。そうなることで自分が周りに比べて遅れていることが実感。知識面は一夏よりも遥かに進んでいるが、それでも学年のトップクラスに比べれば随分遅れている。実技面に関しては言うに及ばず。代表候補生の足元にも及ばない。

「そういえば鬼一さんはお休みの間はどうするおつもりですか?」

「うーん……まだ何も考えてないですね。土曜日はいつも通り練習で、日曜日はしっかりと休むつもりです」

 休む、とは言っているがそれはあくまでも肉体面の休憩でしかない。身体を休める間にもやれることは多くある。寝るとき以外はほとんどIS漬けの生活と言っても良かった。
 セシリアもそれを理解しているからこそ、ガス抜きが必要だと考えた。

「どこかにお出掛けしたりはしないのですか?」

「今のところは考えてないです。というよりも僕の場合、あまり外を出歩かない方がいいと思うので」

 鬼一にしても一夏にしても、良くも悪くも世間からの注目度は高い。悪い方が多いだろうが。
 まだまだその熱は引いておらず、連日TVや新聞、インターネットでは必ずと言っていいほど取り上げられている。IS学園にも取材の申し込みが後を絶たない。全部食い止めているが。

「単純にここよりも安全じゃないというのと、かといって自分が遊ぶ為にたっちゃん先輩を連れ回すのもあれですし」

 そこまで話して言葉が止まる。

「……あの方ならむしろノリノリで来そうな気がしますが……」

「……なんか僕もそんな気がしてきました」

 普段の言動や行動から考える限り、自分や他人が面白く、楽しめればいい部分が強い。無論、それだけではないが。
 気分転換に外に遊びに行きたいんです、と言えば簡単についてくるビジョンが見える。むしろ、自分
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