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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
746部分:第百十三話 氷の奥義その三
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第百十三話 氷の奥義その三

「何処まで防げるか」
「それはこちらの台詞だ」
「貴様のだというのか」
「そうだ、私の炎を何処まで防げる」
 こう言ってみせるのである。
「果たしてな」
「このカミュの冷気はいざとなればだ」
「いざとなればどうだというのだ」
「絶対零度にまでなる」
 そこにまで至るというのだ。
「このカミュの全てを注ぎ込むことによってだ」
「実際に今そうしているな」
「如何にも」
 その通りだと返しもした。
「ベリアル、全ては貴様を倒す為にだ」
「そうだな。では私も言おう」
「何をだ?」
「私のこの黒い炎もだ」
 その炎を放ちながらの言葉である。
「これで終わりではないのだ」
「まだあがるというのか」
「そうだ、まだだ」
 こう言うのである。
「この程度ではないのだ」
「炎はまず赤からはじまる」
 ここでカミュはその炎についての話をした。
「そして青になりだ」
「さらに白になっていくな」
「それを超える熱さだというのだな」
「当然だ。魔神の炎だ」
 だからだというのだ。
「只の炎と思わないことだ」
「そうだな。だからか」
「その通りだ。私の炎はその白い炎よりも上だ」
 そして言う。
「果てしなくあがっていくものなのだ」
「わかった。では私もだ」
「絶対零度まで達するか」
「それで。貴様を倒す」
 その絶対のものでだと返す。
「私の、このカミュの命にかえてもだ」
「その言葉を聞いて言っておくことができた」
「何だ、それは」
「私もまた同じだ」
 こう言ってみせたのである。
「私もだ。炎に命を入れることができるのだ」
「そしてそれによりあげていくのだな」
「そうだ、それによってだ」
「私を倒すか」
「全てを。焼き尽くす」
 これが返答であった。
「アクエリアス、貴様の全てをだ」
「では私もだ」
「凍らせるか」
「その通りだ、貴様の全てをだ」
 言葉をそのまま返していた。
「凍らせ。そのうえで倒す」
「ではどちらが生き残るか。ここで確かなものにするぞ」
「私のこの全てをだ。今ここで注ぎ込む」
 何時になく強い言葉だった。それは少なくとも普段の冷静なカミュのものではない。彼を知っている者が聞いたならば驚く他ない、まさにそうした言葉であった。
「例えそれにより倒れようともだ」
「行くぞ、アクエリアス!」
 レダは今は多くを語らなかった。だが彼も同じだった。
「この炎、受けるがいい!」
「オーロラエクスキュージョンは伊達ではない!」
 カミュも再び叫ぶ。
「それを今ここで貴様に見せる!」
「炎よ、全てを焼き尽くせ!」
 レダの全身から黒い炎がさらに放たれた。
「そしてアーレス様に勝利を!」
「この世の為、アテナ
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