第八幕その二
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「解決しないとね」
「ビリーナは最初からそうだったね」
キャプテンはオムレツを二枚のトーストに挟んでそのうえで食べています、そうしながらビリーナに言います。
「ドロシーと会ってから」
「そうよ、お節介焼きとも言われるけれど」
それでもというのです。
「何かあったらね」
「動かずにはいられないよ」
「そうした性分なのよ」
こう自分のことを言うのでした。
「だから今回もね」
「その騒動を解決して」
「それから種を採りに行くわよ」
「ノームの人達が仲裁しようとしてるらしいから」
トロットは牛乳を飲みつつこのことについて言及しました。
「だからね」
「ええ、ノームの人達とも協力して」
「やっていきましょう」
「そうしていきましょう」
「是非ね」
「ただ、私はね」
ビリーナはここでまた自分のことをお話しました、今度お話することはどういったものかといいますと。
「あの人達には怖がられてるから」
「卵のことでね」
「このことは注意しないとね」
「あの人達は卵は絶対に駄目だから」
それこそ見るだけで、です。
「私を見るだけでね」
「もうガタガタ震える位だから」
「そこは本当に注意しないと」
「協力出来ないわね」
「追い払うにはいいけれど」
その場合はです。
「けれどね」
「協力するとなると」
「逆になるから」
「そうよね」
「ノーム族のことは知ってるけれど」
ナターシャがここで言いました。
「貴女を怖がる理由がね」
「ええ、そうでしょ」
「私達もね、ただそれは」
「それは?」
「ドワーフやエルフの人達もなの?」
この人達はどうかというのです。
「そうなの?」
「いえ、別にね」
「それはないの」
「ええ、ないわ」
そうしたことはというのです。
「あの人達は別に卵には何もないから」
「怖がることもないの」
「むしろ食べる位だから」
「あら、そうなの」
「別に何もないわ」
「だといいけれど」
「あくまでノーム族の人達だけよ」
卵、ひいては鳥を怖がるのはです。
「そこは安心してね」
「それじゃあね」
「あともうノームの人達も卵は怖がっても」
このことは事実にしてもというのです。
「あの人達も卵に触って死んだりしないわ」
「そこは変わったの」
「そうよ」
「オズの国の人達だから」
「完全にそうなったからね」
だからというのです。
「変わったのよ」
「それは何よりね」
「しかも悪い人達でもなくなったら」
過去色々と騒動を起こしてきたそのノーム族であっても。
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