IFエンド 「レヴィ・ラッセル」
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ショウのことが大好きなボクからするとすっごくキュンと来ちゃうんだよね。正直に言えば、今も抱き締めてなでなでしたい!
「アオバ!」
「っ……そんなに大声出さなくても聞こえるんだけど」
「そこについてはごめんなさい」
「別に謝らなくてもいいけど……それでどうしたの?」
「ママはアオバをなでなでしたい!」
「なでなで……まあ良いけど」
恥ずかしそうにしながらもオッケーを出してくれるアオバ超可愛い!
その感情のままに距離を詰めるとボクはアオバを抱き締めて頭を撫で始める。顔立ちや性格だけじゃなく髪質までショウに似てるから愛おしい。
――いやはや……1日こうしてても飽きる気がしないよ。
ちなみにこれは余談になるけどショウに凄く似てるアオバだけど、瞳の色はボクと同じで赤色なんだよ。ライカは見た目はボク似だけど瞳の色はショウと同じ綺麗な黒色。ボク達の特徴がどっちにもあるから本当自分達の子供って感じがするよ。
「あぁーこうしてると落ち着く〜」
「僕としては落ち着かないんだけどね……というか母さん、アレ大丈夫なの?」
「アレ?」
アオバの視線を追ってみると……凄まじい勢いで回転しているカップが目に入った。そこには太陽のような笑顔で回転速度を上げようとしているライカと、徐々に弱りつつあるショウの姿がある。まるで昔のボク達を見ているようで懐かしい気持ちが込み上げてくる。
「……って、懐かしんでる場合じゃない!?」
「ここで母さんが慌てても意味ないからね。アレを見て何を懐かしんでいるのかは知らないけど、アトラクションが終わるまでは懐かしんでていいから」
「アオバ、アオバのその冷静なところは良いところだよ。でもさ、アレを見るように言ったのはアオバだよね? パパのことを心配してボクに見るように言ったんだよね?」
「それはそうだけど、ここで母さんに動かれる方が周囲に迷惑掛けそうだし。父さんはああ見えて鍛えてるんでしょ? というか、父さんも覚悟してライカと乗ったんだろうから今は見守るしかないよ。母さんの仕事はこれが終わってから」
日に日にショウに似てきてママはすっごく嬉しいぞ。その一方で……年不相応に冷静過ぎて周りからドライな子って思われないか心配になるけど。下手したら子供の頃のショウよりやばい気がする。ボクの遺伝子が混じってるせいか、こういう時は割と素直に何でも言っちゃうから。
なんて思っているとアトラクションは終了の時間を迎える。まったく回転速度を上げていなかったボク達は何事もないけど、最高速度に到達していたであろうあちら側は予想どおりショウが気分を悪くしていた。テンションが上がっていたライカもショウの具合が悪そうを見て不安そうな顔を浮かべる。
「パパ、大丈夫?」
「これが大丈夫に見えたらライカの目は腐
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