暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「レヴィ・ラッセル」
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
嫌いだって言う奴だって」

 ショウはライカを抱きかかえながら空いている片手で優しくライカの頭を撫でる。それにライカは安心感を覚えたのか、徐々に表情は落ち着いたものに変わっていく。

「パパはライカのこと好き?」
「ああ、大好きだよ」
「えへへ……ライカもパパのこと大好き。だから大きくなったらパパと結婚する〜♪」
「なっ……!?」

 ラ、ライカは何を言ってるのかな。さっきアオバと結婚するって言ってたよね。そそそりゃ小さい子供はパパのことが好きだろうし、その場のノリみたいので今みたいな発言するだろうんけど。だけどショウはすでにボクと結婚してるんだぞ!

「ダ、ダメ! ショウはもうボクと結婚してるんだからライカとは出来ないの!」
「何で?」
「何でってそういう決まりなの。重複婚を認めてる世界もあるだろうけど、ボク達のところじゃダメなんだから」
「ライカ、難しいこと言われても分かんない」
「こういう時だけ子供ぶるなんて卑怯だぞ!」
「子供ぶってないもん。ライカは子供だもん!」

 一般的な子供はこういうときにそういう返しはしないから。
 もう……ショウ側の血筋は頭良い人が多いし、ボクも数学に関しては人よりも出来るからなのかライカもアオバも頭良い方なんだよね。
 悪い事じゃないんだけど、凄まじい勢いで言葉を覚えたりしてるからママとして日に日に不安になっちゃうよ。中学生に上がる前にボクよりもマセてる子になっちゃったらどうしよう……ママとしての威厳が保てなくなるというか、相談とかに乗ってあげられなくなるかも。って、今はそんなことはどうでも良かった!

「だったら結婚するとか言わない。結婚できるのは大人になってからなんだから。そもそも、ショウはボクと結婚してるんだからライカとは出来ないの!」
「うぅ……」
「落ち着けレヴィ、子供相手にムキになるなよ。ライカが泣きそうになってるだろ」
「あ……でも」

 ショウの奥さんはボクだもん。そりゃライカ相手に嫉妬するのはダメな気もするけど、好きとかならともかく結婚するのは奥さんとして見過ごすわけにはいかないよ。ショウが本気になるわけないとは思うし、ライカは大切な娘だけど……1番好きな相手はボクであってほしいもん。

「でも、じゃない。お前はライカのママなんだし、自分が大人だって言うなら我慢も覚えろ。大体今日はライカ達のためにここに来たんだろ?」
「それは……うん、分かった。ボクが悪かったよ……ライカ、ごめんね」
「ライカ、ママが謝ってるんだから許してやれ。お前も少しわがままが過ぎたからな」
「わかった……パパがそう言うなら。ママ、ごめんなさい」

 ショウに言われたから仕方なくみたいな感じがするけど、そこを突っ込んでたらまたケンカしそうなのでやめておくことにした。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ