暁 〜小説投稿サイト〜
我が春も上々の言よ梅の花 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
秘めたる想い
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俺の心を抉り取る。
...俺は情けないが、黙るしかなかった。
「...スクールアイドルだって...楽しいから続けてるの...」
「...君に続けてほしいのだってそう...君といてすっごく楽しいから!!」
「...!」
...人によっては傷つくかもしれない。すごく楽しい...それだけ?と。
だが、悩み抜いていた今の俺にとっては正に救いの手だった。
Aqoursの皆が俺をどう思っていたかなんて知りもしなかったし、何より千歌がここまで俺を重要視してくれていたのだから。
「...ごめんね...こんなこと...」
「心配すんな。」
そして深く息を吸った。
...もう、覚悟は決めた。こいつらは、俺を必要としてくれている。
無力な俺を。
...なら。
「...やっぱり、やめない。」
「...え...?」
俺の言葉に、驚きの表情を見せる千歌。
それと同時に、希望がその瞳には込もっていた...気がする。
「...やめるのを...やめてくれるの...?」
「...ややこしいな...まあそういうことだな。」
俺がそう返した途端、彼女の顔に喜色が戻り、こいつの感情を直に表現しているであろうアホ毛が直立した。
そして肩に乗せていた頭を離し...
「...ありがとおおおぉぉ...!」
「はいはい...」
俺の胸へと飛び込んできた。...実際かなり痛かったが、今のタイミングでそれを言うのは野暮であろう...。
今度は嬉し泣きなのか、また泣き出してしまった千歌の頭を撫でてやる。
...心なしか俺の背中に回している腕が強張った気がした。
「...だって...千歌の元から離れてほしくないもん...」
...そんな小さな小さな呟きが宙へ。
そしてそれは、彼の耳へ届くことはなかった。
「待って〜!!」
「千歌!遅い!!初詣どころの騒ぎじゃない!!!どうしてくれる!!!!」
「ごめんなさ〜い!!!」
あけましておめでとうございます、の季節。正に正月である。...とりあえずAqoursの皆と初詣をしよう!
...なんて予定があったのだが...。
「千歌ちゃん大丈夫かな...?」
「全く!!新年早々遅刻とは...!!」
...1月1日。正に初日から大遅刻である。ちなみに1時間。
そして段々と混み合ってきたため千歌以外のAqoursの皆は先に行かせた。
その旨を説明すると千歌は肩を竦ませる。
「...先に行ってて良かったのに...」
「いや?お前1人ってのも可哀想だしな。」
さあ行くぞ、と先陣を切る彼に
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