暁 〜小説投稿サイト〜
我が春も上々の言よ梅の花 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
秘めたる想い
[4/7]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
、話をし始める。
「...まあ...役に立ってない、って思ってるんだよ。」
「だからそんなこと!!」
またまた、俺を糾弾する...わけでもない大声が身体を貫こうとする。...が。
「しかも!!!」
その刃物を、盾で防ぐ。
「ここは世間的には女子校だ。そんな中俺だけは男子...この時点でもうおかしいんだよ。」
それに、と言葉をつなぐ。
「...お前らはスクールアイドルだ。...いくらマネージャーとはいえ、お前らと接してるところを見られたら色々マズい筈だ。
...そんなんで...お前らの夢の邪魔をしたくないんだよ...」
何故、声が薄れていく...?何故、虚しい気持ちになる...?
「...邪魔なんかじゃない...」
...小さな呟きから。
「邪魔なんかじゃない!!!」
...大きな叫びへ。
そして彼女は、意のままに俺の手を取る。
「だって君はいつも私たちを助けてくれる!」
「そしていつも、夢に立ち向かう勇気をくれるっ...!!」
「...君がいるから...!」
俯いた千歌は、小さく震えている。その震えは俺の手にも伝わる程であり、その手から、顔が見えなくても、表情が痛いほど伝わる。
そして彼女は顔を上げる。
「夢を叶えたいってずっと思えるの!!!」
涙でぐちゃぐちゃになった、その顔を。
「...落ち着いたか?」
「...うん...」
まだ涙の跡が残る千歌の顔には、やはりまだ寂しさが残っていた。そしてその寂しさは彼女の瞳にも表れている。
...かなり辛いものがある。正に天真爛漫...と言ったような娘が、こうも気を落としているのだ。
...まあ、俺のせいなんだが。
...とりあえず。
「...とりあえず肩に乗っけてる頭どけてくれるか?」
「...やだ」
「えぇ...?」
俺がマネージャーをやめようとしているのを、こうして止めようというわけか。その手には乗らんぞ...と言いたいのだが...。
...千歌は、恋愛にあまり興味がない俺からしても "すごく" 可愛い部類に入る。
そんな娘が俺の肩に...と考えるとやはり恥ずかしいものがある。
...とりあえずどいてもらおう、という意識だけで。
「...どうしたらどけてくれる?」
「...やめないで...?」
思い切って聞いてみたらこのザマである。
涙目でこちらを見られるというのは、なかなか辛いものがあるな...。
「...君は...楽しくなかった...?」
「...千歌と...千歌たちといて楽しくなかった...?」
「...」
千歌の悲痛な心の叫びが、
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ