暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
七つの大罪を統べる者〜Beelzebub〜
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と再び歩みを進める。すると背後から「頑張って」とヴィヴィオの声援を受けた。それに片手を上げることだけで応える。それで最後だ。通路を走る足音が遠ざかっていく。

「あのお嬢様方と一緒に行かれれば・・・」

「アポリュオンは、絶対殲滅対象の名の通り全て滅殺。それが界律の守護神(われら)が存在意義。理由はない。そうなるよう世界が定めている。ゆえにそれに従おう」

契約は果てていない。“堕天使エグリゴリ”を殲滅し終えるまでは。それまでは踊ってやるさ。無様だろうと何だろうと・・・。

「そうですか・・・・決められた事項を果たすだけ・・・ですか。あぁ、なんと哀しい方々だ界律の守護神(テスタメント)。かなしい哀しい悲しいカナシイ」

ベルゼブブの周囲を回転している光球がさらに速く回る。そしてその全てがベルゼブブの胸へと入っていき・・・

「あまりに哀れで涙を誘います。あぁ、やはり主の言うことは正しい」

奴の存在感が増し、その神秘が本来の“大罪ペッカートゥム”と同等近くにまで膨れ上がった。あぁ、くそ。さすがに魔術師状態で戦うにはきつ過ぎる展開だぞ、これは。最早嘆息しか出て来ないが、やるべき事は不変。ベルゼブブを撃破するだけだ。

(さぁ。行こうか・・・!)


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