暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
七つの大罪を統べる者〜Beelzebub〜
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ルって女の人以上に危険だ。それ以上に気になるのが、その人が持っている物。ソレはシャルちゃんの綺麗な桜色の刀身を持つ刀・“キルシュブリューテ”だ。しかも刀身に血が付いている。誰の?と考えて真っ先に浮かぶのは・・・
「シャルちゃんの・・・?」
“キルシュブリューテ”の持ち主のシャルちゃんただ1人。そんなこと考えたくない。でも一度そう思ったら頭から離れない。シャルちゃんが、あの人に“キルシュブリューテ”を奪われて、そして斬られた・・・?
「それならここに用はありませんね。ですので、勝手ながら退かせていただきます」
その人が綺麗な一礼をしてそう言った。助かった。正直あの人とこうして相対しているだけで冷や汗が止まらない。でも「待て」それを止めるのはルシル君。ゆっくりとあの人に歩いていく。手に持っているのは“グングニル”。ルシル君はあの人と戦う気だ。
「ルシ――」
それを止めようとした時、ルシル君が一瞬だけ視線を向けてきた。
「もう一度訊く。そのキルシュブリューテはどうした?」
怖い。今のルシル君のことが怖い。私たちに向けられたものじゃないけど、その殺気の濃さは十分すぎる。
「あぁ、これですか? お借りしたんですよ。あぁ、持ち主は無事ですのでご安心を。僕はルシファーを斃しに来ただけなんで、無駄な殺害はしませんよ」
「ルシファーだと? さっきまで戦っていたのは女だったが・・・?」
ルシル君の歩みは止まらず、徐々にあの人に近付いて行く。
「その辺りはこちらの不手際ということで」
「そうか。で、お前もペッカートゥムなんだな?」
「ええ。
大罪
(
ペッカートゥム
)
が一、
許されざる暴食
(
ベルゼブブ
)
です」
あの人がベルゼブブ。確か“ペッカートゥム”の中で最強だってシャルちゃんに聞いた。それを聞いたルシル君が歩みを止めて、背中に12枚の蒼い剣の翼、アンピエルを展開した。
「ならばここでお前を斃す。・・・『なのは、はやて。私が時間を稼ぐ。君たちは急いでこのゆりかごから脱出するんだ』」
念話でルシル君がそう告げてきた。腰のホルスターに納められた黄金の“星填銃”を抜いて、銃口を私たちに――正確には出口を閉ざしている扉に向けて撃とうとしている。私たちは巻き添えを受けないように急いで扉から離れる。直後、銃口から蒼い閃光が放たれて、扉を吹き飛ばした。
「「ルシル君・・・!」」
「ルシルさん!」
「ルシルパパ・・・!」
それぞれルシル君を呼ぶ。振り向くルシル君は、私たちを心配させないためか笑顔だった。
「大丈夫だ。すぐに終わらせて、必ず追いつく。だから先に行っていてくれ」
「判った。待ってるからね、ルシル君。行こう、はやてちゃん、リイン。ここに私たちが残ると邪
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