暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
七つの大罪を統べる者〜Beelzebub〜
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いい。斬られた個所を治癒しておかないと。
「まだ戦うつもりですか。ですが先程申した通り、戦いが目的じゃありません。ですので僕はこれで失礼させてもらいます。あぁ、それと・・・」
私に背を向けて余裕をかまし、「この刀、少しお借りしますね」そんなことを言い放って、波打つ空間に消えていった。っていうか・・・
「返せぇぇぇぇぇぇッ! げほげほっ・・・!」
叫んだらお腹から血が噴いた。危険危険危険・・・危険だよ。
「あ〜、なんかまずい・・・。でもこの程度・・・!」
頭がフラつく。血を流し過ぎたかも・・・。でもこんなんでリタイアなんてしない。何故ならベルゼブブの顔の形が変わるまで殴り倒して、“キルシュブリューテ”を取り戻さないといけないから。だから・・・
「フェイト? ちょっと助けてくれる? っていうか、シャマルいます?」
『っ! シ、シャル!?』
まずは治療が先だ。
†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††
「ありがとう、シャマル。ここまで治れば行けるかな・・・?」
シャルからの緊急通信に応えて、シャルをシャマルの元まで運んだ私とエリオとキャロ。お腹からたくさん血を流していたシャルを見たエリオとキャロの顔が蒼くなった。見せるんじゃなかったって少し反省と後悔。
「ちょっ、ダメよ、フライハイトちゃん!」
「そうですよ、シャルさん!」
「傷口が開いてしまいます!」
「っていうかヴァイス陸曹、何見てるんですか! 男の人はこっち見ないでください! セクハラで訴えますよ!?」
「痛っ! おいっ、俺も一応重傷なんだぜ!?」
そして今、オートパイロット状態のヘリの中で応急だけど治療を終えたシャルがゆりかごへ向かおうとするのを、必死に止めるシャマルとスバルとキャロ。ティアナは上半身が包帯だけの――半裸であるシャルを見ているヴァイス陸曹を訴えるとか言ってる。でも確かに操縦席に移らないのはどうかと思うよ、ヴァイス陸曹。
「ここまで傷が塞がったら大丈夫。あとはゆっくりとゆりかごの中で治すから」
「いやいや無茶だよ、シャル。あんなバッサリ斬られているのに・・・!」
シャルはお腹の辺りにまではだけさせていた水色のワンピースの袖に腕を通し、前の留め具を固定してから、横に置いてあった白のショートジャケットを手に取って羽織る。
「あのクソ神父をボコボコにしないと気がすまないの。それにスバルとティアナは行くんでしょ、ゆりかごに」
「「それは・・・そうですけど・・・」」
ゆりかごに居るなのは達と連絡が取れないということが判ってる。それはAMFが原因だということも。だからスバルとティアナが迎えに行く。スバルの戦闘機人としての力を使えば、たとえAMFの中でも支障はない
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