暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
七つの大罪を統べる者〜Beelzebub〜
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に戻るし、抜刀時はハバキの方から急速に実体化する。んで、完全に抜け切ったところで刃先までが実体化することで、居合抜きも可能とする。
――
天翔龍閃
(
あまかけるりゅうのひらめき
)
――
鞘から完全に刀身が抜けて、桜色の刃がベルゼブブへ一直線に向かう。上手くいった。完全にものに出来てる。だけど・・・
「あっ・・・!」
「あぁ、先程の続きですが・・・」
柄を握っている私の右手首を完璧に捉え、掴み取ったベルゼブブがそう口にする。やられた。居合抜きから斬撃到着までの時間を完全に読まれていた。
「痛っ!」
ゴキッって右手首から嫌な音がした。関節を外されたかも。右手の握力が失くなって、“キルシュブリューテ”を取り落とす、って・・・。
「3rd・テスタメント。今のあなたでは、僕には勝てません」
右手から離れた“キルシュブリューテ”を宙で左手に取ったベルゼブブが、「やめ・・・っ!」私の生前からの愛刀“キルシュブリューテ”で、私の胸の下を横一線に斬り裂いた。
「あ・・・ごふっ、げほっ・・・!」
吐血。口から流れ出る血を押さえないで、斬り裂かれた傷口を手で押さえる。咄嗟に身を引いたから致命傷というような傷じゃない。
「ぐっ・・・こん・・・な・・・!」
傷口を押さえながら両膝をついて蹲る。やってくれた、この偽神父。よりにもよって私の“キルシュブリューテ”で、この私を・・・。許さない。こいつだけは、絶対に。
「あなたの敗因はですね、
許されざる暴食
(
ボク
)
を相手に近接戦を選択したことです。先代も、四代前も、八代前も、九代前も、さらに前も、あなたが斃したんですよ、3rd・テスタメント。それゆえに、あなたの戦闘パターンの構築くらいは済んでいます」
「っ! 何故それを知っている・・・?)
「ん? あぁ、もしかして知らなかったんですか?
分裂体
(
ボクたち
)
は代を重ねると、知識も記録も戦力も強化されていくんですよ」
「なっ・・・げほっげほっ・・・!」
そんなことが。まずい、そんな情報は玉座にはない。代を重ねることで強化されるなんて。“ペッカートゥム”。厄介すぎる特性だ。
「最悪・・・」
斃せば斃すほどに強くなるなんて反則だよ、コイツら。
「確かにあなたは疾い。ですが人間としての疾さでしかない。
界律の守護神
(
テスタメント
)
の位相空間転移ならまだしも、ただ速いだけの歩法が僕に通じることはないです。見えてしまいますので。あなたの歩法の疾さ程度ならば」
何とか立ち上がりながら、ベルゼブブを睨みつける。新たに取り出すのはナイフ型の概念兵装・“祝福の証ゼーゲン”。“キルシュブリューテ”に比べれば心許ないけど、武器が無いよりはマシだ。それに手にしていれば治癒が働く。少しでも
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