第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜大結界・集結〜
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
さて、三日目である。
この日、朝から蒔風は街の様子を視察するという朱里と雛里に着いて行っていた。
「一見ゴチャついてるように見えて、店の種類は区間で分けられてんだな」
「その方が競争率が上がって、さらに市場が活性化するんです」
「活性化すれば他のところからも商人を呼び込めますし、それらが結託すれば遠くの村に資材を送ることも出来ますし」
なるほどなぁ、と感心して、蒔風がふと気づいた事を聞いた。
「なあ、その結託した商人が国に無理言ってきたりしたらどうすんだ?」
その質問にそれなら、と雛里が口を開いた。
「商人はこの場所を国から借りて商売する代わりに、税が軽くなっているんです」
「だから不満を持つことはないと思います」
「そっか。店の種類ごとに分けられてんのもそういうことか」
「そうですね。もし毛色の違うお店があれば見つかりますし、同じ区間でお店を開いても新顔はすぐにばれますから、無断でお店を開く事も予防しているんです」
更に街を歩きながら蒔風が朱里、雛里にいろいろと教わっていく。
一箇所に店を集め過ぎても遠くの区間では大変だから、集中させる箇所を二、三箇所に分けたりだとか、蒔風にとって面白い話しになった。
そして時間もそれなりに経ち、蒔風が携帯を開いて時間を確認する。
「そろそろ11時か。朱里、雛里、城に戻ろう。時間だ」
「は、はい」
「その機械(からくり)ってすごいですよね」
「朱里は前回一旦一刀の世界に行ったろ?」
「はわわ〜、それはそうなんですけど、いろいろ目移りしているうちにこっちに着てしまったので・・・・」
「朱里ちゃん、いいなぁ」
「ま、この世界はもう成っているからな。あっちに行くことはないだろ」
「残念・・・・」
そう話しながら城に向かう蒔風たち。
「奴」の計算終了時間が今日の12時と推測した蒔風はその前に全員城に集合するように言っておいたのだ。
途中、屋台でラーメン啜ってる鈴々を拾い、北郷隊の三人娘に声をかけ、猫と戯れている明命と風を捕まえて行く。
「城にちゃんと集まってるなかぁ?」
「大丈夫なのだ!みんなちゃんといるはずなのだ!」
「だから私は早く行こうと言ったのだ!」
「うう、ごめんなさいなの」
「堪忍してな、凪ぃ」
「御猫様・・・・・ついつい時間を忘れて・・・・」
「恐ろしい魔力を秘めている・・・・・・それがにゃんこなのです」
「ま、拾えたからいいさ。このままなら・・・・・」
蒔風が城への一本道を歩いて行こうとし、その瞬間それは訪れた。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ