第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜大結界・集結〜
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一人だ。無駄に時間をかけたくない。恋はここに残って、皆を守ってくれ」
「わかった。みんな、恋が守る」
「サンキュ。オレの結界はこの場合、消滅を防ぐだけで敵を防ぐ事は出来ない。この場に集中させたからある程度は大丈夫だと思うけど、それでも一応迎撃してくれ。部隊の方は神獣がいるから大丈夫だ!!離れすぎなきゃ消滅からは守られる!!!」
そう言いながら一刀に布をかぶせ、押し込める蒔風。
「残った武将は恋を中心に戦えない者の警護を!!!さあ、てめえら久々の出番だ!!!暴れるぜ!!!!」
「「「「応!!!!!」」」」
ドドドドンッ!!!!
蒔風の背後に四体の神獣、青龍、白虎、玄武、朱雀が現れる。
その姿に一瞬見とれ、そしてその背に乗って皆が飛び出していく。
「この場は頼んだぞ!!!奔れ!!玄武!!!」
ドォウ!!!!
玄武の岩山のような甲羅の上に蒔風が乗り、身体を引っ込めた玄武が飛び去っていく。
「で、では全員この中庭から出ないでくださぁ〜〜い!!!」
「そうね。私は前の事は情報でしか知らないけど、かなりヤバいらしいから、死にたくなかったらここにいなさい?」
皆を取りまとめるのは雪蓮に雛里だ。
更に結界周辺に恋を筆頭に思春や流琉、焔耶が並び、さらに後方には紫苑や桔梗の弓兵が控えている。
「結界から出てもある程度の距離なら効果はあるらしいな」
「でも四カ所・・・・すぐに終わりますよね?」
「いや、そうとも限らん。」
焔耶と流琉の会話に思春が難しい顔をして割り込んでくる。
「前の時、「奴」は火を吐く蜥蜴(とかげ)・・・・蒔風は「さらまんだー」とか呼んでいたな。そう言った獣を使役している。蒔風のあれみたいにな」
思春がすでにいない龍虎雀武を指して言う。
「つまり・・・・守りがいるってわけか」
「・・・・・・・問題ない」
その心配そうな声を、恋の気合の籠もった声が飲み込む。
その声には蒔風の言う「絶対の覚悟」があった。
「恋が、ここ守る。誰にも奪わせない、恋の居場所だ」
「・・・・・・・そうだな。気を引き締めろ、あの雑兵なぞ恐るるに足りん!!!所詮は「欠片」、打ち消してくれる!!!!」
そういう皆の前にグズグズと「欠片」が現れてくる。
ただ襲うという使命の身に動く「欠片」は、確かに恐ろしいものだろう。
だが彼女らの目に一切の恐れはない。
ただ使命があるからではなく、守りたいものがあるという意志、その願いの強さが、欠片と人間の違いであるという証明が、ここにあ
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