暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜超激戦、更に闘う者達〜
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人は自身にまで飛んでくる斬撃を武器で弾くが、そのあまりの量についに武器を落としてしまう。




蒔風がさらに武器を出そうとするが、それを出そうとした瞬間、恋の拳が蒔風の顔面を捉える。

結局武器を出せず、蒔風がその拳を上受けで受け、掴み捻った。
だが恋はそれに対し身体ごと回転して回避し、その回転で蒔風の顎に蹴りをぶちかました。


それを見た蒔風がとっさに恋の腕を離して蹴りを仰け反って回避、上体を戻した勢いで腹部に拳を叩き込む。


恋は蒔風のその拳を反対の足の裏で受け、そしてそのまま吹っ飛ばされた。
地面が一直線に抉れ、恋の身体が地面に跳ねて空中で一回転、そして着地する。


蒔風、恋共に衝撃で体中軽い怪我をしていたし、頬は煤コケている。



だがそれでも口元はよく見ないとわからないほどに笑っていた。




周囲の大地には抉れた跡、斬られた跡、潰れた跡が残っており、とてもじゃないがこれがたった二人の人間の戦闘によるものだとは、到底思えないほどの被害。
だからと言って大勢の人間が行った戦闘でもこうはならない。




それは化け物。
人を越えた存在と言ってもいいほどの、言いかえれば、武神。


その域に達した者による戦闘の跡だと言って、何とか説得できるような物だった。





周囲の地形を丸々変更させた二人が、ジリジリと互いの距離を狭める。

















そして蒔風が走り出した。





だがその方向は恋にではなく、離れて避難していた北郷一刀その人にである。



恋がとっさに駆け出すが、蒔風の方が早い。



周囲にいた近接戦闘のできない弓の武将三人の矢をかわして一瞬のうちに気絶させ、軍師をかき分け、ポワポワした少女と見慣れた褐色肌の少女・蓮華を抜き去り、一刀の身体をひっつかんでその場から走り去ってジャンプし、先ほどの岩場と同じくらいの岩場に着地して一刀を下ろす。








「お前一体何者だ・・・・オレの仲間を!!覚悟はできてるだろうな!・・・・この・・・・・・やろ・・・・う・・・・・・・・」






最初の方は敵意をこめて、思いっきり叫び散らした一刀の声だが、だんだんと小さくなり、目が開かれる。


そしてあぁーーーーーーー・・・・・と言った感じにしゃがみこんでしまう。



OTLである。



「思い出してきたか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「思い出してきたか?」

「思い出したよッ!!!あー畜生!!!!」



蒔風がニヤリと笑って一刀の手を取って握手を交わす。



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ