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詩集「棘」
淋しさと哀しみはどこまでも…

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眠りに落ちて見る夢は漆黒
希望なんてありもせず
冷たい大地を彷徨い続け…

ほんのささやかな光…愛しく
冬の空はすぐにグズって…
煌めきの舞う夕暮れは
ただひっそりと永久を待つ…

淋しさと哀しみはどこまでも
果てることなく追いかける
それは甘い言葉で誘い
愁える魂(ココロ)を惑わせる…


生まれたことを無駄と知っていても
想い消すことさえ
叶わず嘆いて風を追いかけ…

優しさすらもいつしか掠れて
夢も世界も曇らせる…
望むものには届かずに
この手は空を切るばかり…

淋しさと哀しみはどこまでも
影の中へと付き纏う
それは鋭い刃となって

深々と胸に突き刺さり…


冷たく滲んだ冬の空…
荒んだ心さえなお凍てつかせ
揺らめく刹那さえ風は吹き消し…

淋しさと哀しみはどこまでも
枯れることなく溢れ出す
それはいつしか氷雪となり
恋しささえも歪ませて…

淋しさと哀しみはどこまでも
果てることなく追いかける
それは甘い言葉で誘い
愁える魂(ココロ)を惑わせる…




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