暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1561話
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との戦いに負ければどうなるか分からないだろうが」

 原作だと、OZはコロニーに対して最初に宥和政策……に見せ掛けた接触をした。
 特にどこのコロニーだかは忘れたが、聖女バージョンとも言えるレディ・アンに骨抜きにされたコロニーの上層部の男は、色々な意味で酷かったし。
 本質的には善良な性格をしているのだろうが、ああもあっさりと女に騙され……いや、レディ・アンは特に色仕掛けとかをしてなかったのを考えると、自分で勝手にレディ・アンに惚れ込んだと言うべきか。
 若さを可能性と考えて欲しいとか何とか言っていたが、ああいう奴の可能性というのは一体どんな可能性なのやら。
 正直なところ、色仕掛けよりも最悪だ。
 ともあれ、最初はコロニーにそんな方法で擦り寄ったOZだったが、この世界ではニューエドワーズでの戦いが今回のような結果になった以上、OZがコロニーを手なずけようとしても難しいだろう。
 ……いや、これまで連合軍が行ってきた行為を考えれば、意外といけるのか?
 バルジの方も、宇宙で活発に動き出すよりも早く何とかしないとな。
 出来ればあのバルジは入手したいところなんだが、結構難しいんだよな。
 俺が空間倉庫に入れるには、生きている人間が1人でもバルジの中にいると出来ない。
 だが、バルジの広さを考えると……その辺をしっかり確認するには、スライムを使う必要があるか。

「それで、俺はどうすればいい?」

 大人しくそう告げてきた五飛。
 ……そうだな、その問題もあった。
 五飛が……ガンダムが今までやってきた事を考えれば、そのまま連合軍に組み込むという訳にはいかない。
 もし敵対すれば、防ぐ事は出来ないのだから。
 であれば、やっぱり他のガンダムのパイロットのように解放するのがいいんだろうな。
 まさか、五飛を連合軍として単独行動させる訳にもいかないし。
 シェンロンガンダムの調査が出来なくなるのは惜しいだろうが……今頃、かなり調べてはいるだろうし。

「どうだろうな。その辺は俺が判断する事じゃない。ノベンタを含む連合軍の上層部が判断する事だ。……行くぞ」
「分かった」

 そう告げ、五飛は俺と共に部屋を出るのだった。
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