ガンダムW
1561話
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別だったかもしれないが、残念ながら俺の力はそれこそネジを片手であっさりと潰せる程度の力だ。
ネギま世界の人間ならともかく、W世界の人間にどうにか出来る筈もない。
「うわぁっ!」
そんな悲鳴を上げて転ぶ五飛。
俺が次にとった行動は、床に仰向けになって倒れた五飛が立ち上がるよりも前に素早く移動し、足の爪先を五飛の背中と床の間に入れて軽く蹴り上げる。
勿論その一撃は五飛にダメージを与える為の蹴りではなく、仰向けの状態から半回転させてうつ伏せにする為のものだ。
そんな俺の目論見通り、五飛は空中で半回転しながら再び床へと落ちる。
……そんな状況であるにも関わらず。腕と足を使って衝撃の殆どを殺した辺り、さすがガンダムのパイロットと言ったところか。
床に落ちた状態で次の行動に移ろうとした五飛だったが……その前に、俺の右足が五飛の背中の中心部分へと触れる。
こうなってしまえば、五飛に何も出来る事はない。
起き上がろうとしても、寝転がった状態から俺に攻撃をしようとしても、俺が足に力を入れれば五飛は呆気なく無力化される。
それこそ本気であれば、今の足を落とした時点で背骨を踏み砕かれていても不思議ではないというのは、五飛にも理解出来たのだろう。
床の上から、俺に向かって鋭い視線を投げ掛けてくる。
……へぇ。こうなってもまだ諦めた様子がないのか。
この辺の負けん気の強さは褒めてもいいよな。
「さて、お前を無力化したところで、改めて言わせて貰おう。連合軍は現在コロニーと宥和政策をとる事に決めており、OZと戦っている。そんな状況で、お前はまだ自分勝手に戦うのか? それこそ、お前のその行動がコロニーの立場を悪くするとは思わないのか?」
「……」
俺の口から出た言葉に、五飛の動きが止まる。
やっぱり自分の行動でコロニーに迷惑を掛ける訳にはいかないというのはあるのだろう。
腐ってもガンダムのパイロット、か。
いや、別に腐ってるわけじゃないが。
「理解したな? お前がここで暴れても、得られるのはお前の満足感のみだ。コロニーにとっては、不利益しかない」
まぁ、その満足感も今の状況からではとてもではないが無理だろうが。
ともあれ、五飛が暴れなくなったので背中から足を退ける。
五飛が暴れなくなったのは、今の説明以外にも明確に力の差を刻み込んだというのもある……か?
何だかんだと、五飛はガンダムパイロットの中でも武闘派だ。……人の話を聞かないとも言うが。
「立て」
その指示に従い、五飛は立ち上がる。
そして改めて俺の方へと視線を向け、口を開く。
「貴様が口にした言葉、嘘ではないだろうな」
「言葉? ああ、コロニーとの宥和政策か。間違いなく真実だ。……まぁ、OZ
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