ガンダムW
1561話
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れた時に意識を失っているような事はなかっただろうが。
「嘘だ!」
そしてこう叫ぶのも、理解は出来る。
五飛はこれまで連合軍と……より正確にはOZと戦ってきた。
そんなOZの属する勢力がコロニーと宥和政策をするというのは、ちょっと信じられないのだろう。
しかも、少し前まで連合軍はコロニーに対してかなりの圧政を敷いていたのだから。
コロニー間の行き来までも封じていたのだから、俺から見てもちょっとやり過ぎな気がする。
そんな連合軍がコロニーと宥和政策をとると言っても、すぐには信じられないか。
「事実だ。また、お前達ガンダムのパイロットが敵対してきたOZと連合軍は、現在戦闘に入っている」
「何!?」
再びの驚愕。
いやまぁ、普通に考えればそうなるのは間違いないんだが。
「実際、連合軍がこれからコロニーとの宥和政策をとるというのを信じたからこそ、お前以外の他のガンダムは大人しく撤退した。……お前は気絶していたせいで置いていかれたが」
「ふざけるなぁっ!」
怒声と共に、五飛が俺に向かって飛び掛かってくる。
俺の話を理解出来ない……のではなく、納得したくないといったところか。
顔面目掛けて振るわれた拳を、1歩後ろに退いて回避する。
そんな俺の動きに、五飛は一瞬だけ驚愕に顔を歪めるも、そのまま次の動きへと移る。
中国拳法とか、そっち系の動き……と言ってもいいだろう。
凛との模擬戦でそれなりに見慣れている動きで拳や足を振るう五飛。
勿論中国拳法と一括りにしてはいるが、実際には幾つもの流派がある。
凛は八極拳を使うが、五飛の動きはそれとは微妙に違う。
次々に放たれる連続攻撃を回避し続けるも、それでも五飛の動きは止まらない。
いつまでもこのままって訳にはいかないか。
多分この光景はさっきの会議室で流れているんだろうし。
再び俺の顔面へと目掛けて放たれた拳を、今度は回避するのではなくそのまま掴む。
「な!?」
五飛の口から上がる驚きの声。
当然だろう。こうも簡単に拳を掴むという事は、自分の動きを完全に見切られているという事なのだから。
続けて反対側の手を振るうも、こちらもまた同様に俺の片手で受け止められ、そのまま動きを固定される。
「くっ!」
両手を俺に掴まれた状態で次に放ったのは、顎を狙った蹴り。
身体が柔らかくなければ、とてもではないが放つ事が出来ない蹴りだが、五飛は当然そのくらいの身体の柔らかさはある。
だが、甘い。
拳を握っている手をそのまま押して、強引にバランスを崩す。
ただでさえ蹴りを放とうとして状況だったのだから、そんな時にバランスを崩されれば、立っているのも難しい。
いや、俺の力が人並みであれば話は
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