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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十四話 ホテルアグスタ 4
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や否や、右のショルダーアーマーで魔力弾を受け止めた。
ヴィータside
アタシはその瞬間を見ていた。
絡みつくように追いかけてくるガジェット共をなんとか蹴散らして、新人達と合流する為にフルスピードで飛んでいた。
助ける為に速攻で来たのに、そこで目したのは、ティアナが無茶な魔法を使いスバルに誤射した所。
そして、スバルを守る為にアスカが身体を盾にした所だった。
血の気が引くのが自分で分かる。
8年前の…あの情景とダブる……
「アスカァァァァ!」
スバルside。
振り向いた時には、もう遅かった。防ぐ事も避ける事も出来ない距離だ。
私は直撃する事を覚悟する。ほんの一瞬の判断だった。
でも、目の前に影ができた。
分からなかった。その影が何なのか。
最初は何が起きたのか分からなかった。
激しい激突音がして、その影がウイングロードに叩きつけられて初めてそれがアスカだという事に気づいた。
アスカの身体は滑るようにウイングロードから落下していく…
右肩のアーマーが無惨に砕け散って…
「ア…アスカ!」
手を伸ばしても、届かなかった。
アスカside
魔力弾
肩
激痛
逸れた
ウイングロード
落下
地面
ガジェット
レーザー…
outside
地面に叩きつけられるアスカ。
その彼に、ガジェットが照準を定める。
「くそ!」
ヴィータが鉄球を出すが間に合わない。
ガジェットのレーザーがアスカを襲う。
「…ミドル…プロテクション!」
間一髪の所で、アスカはバリアを展開してレーザーを防ぐ。
右腕をダラリと垂らしながら立ち上がる。
「アスカ、動くな!」
ヴィータが鉄球で周囲のガジェットを破壊する。
「エリオ、キャロ!ガジェットを引きつけてくれ!」
ヴィータが二人に指示を出し、アスカに駆け寄る。
「おい!大丈夫か!」
普段の不機嫌そうな彼女では無かった。焦りと心配がヴィータの顔に出ている。
「うっ…ラピ、身体スキャン。右肩は折れてるか、外れてるだけか?」
《脱臼です。戦線離脱をしてください》
ラピッドガーディアンがアスカの状態を報告する。
それを聞いたヴィータの顔は、一瞬安堵し、そして、怒りに変わった。
そして、その怒りの原因になった人物を睨みつける。
「は…い、イヤ…ち、違……」
視線の先には、目を見開いて呆然としているティアナがいた。
誤射したせいでショック状態になっている。
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