ほっぽVSながもん
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きません。
「あっ、あらあら。ごめんなさいねー……ところで、あなた誰だったかしら?」
「エッ!?」
『む、陸奥!?』
『いいから、合わせて長門姉ぇ!』
今長門さんと陸奥さんは、ほっぽちゃんを挟むような形で立っています。陸奥さんの台詞にギョッとしたのはほっぽちゃんだけでなく長門さんまで驚いています。どうやら陸奥さん、ほっぽちゃんを安心させて捕まえるつもりのようです。
「い、いや失礼。ただその仮装のせいでちょっと誰だか見分けがつかなくてな。」
「そうなの。だからちょっと教えてくれると嬉しいかなー?」
二人はほっぽちゃんを怯えさせないよう、ニコニコと笑顔で話しかけます。
「エ、エーット……ソノ…。」
「ウ、ウヅキ!クチクカンノウヅキダピョン!」
目を泳がせていたほっぽちゃん、咄嗟に出した名前は駆逐艦の卯月ちゃんの名前でした。
「卯、月ちゃん……?」
陸奥さん、あまりの予想外な答えでポカンとしてます。
「ソ、ソウダピョン。イマ、テイトクニニモツハコビタノマレテルンダピョン!」
ほっぽちゃん、必死に卯月ちゃんを演じようとしています。
「そっか卯月ちゃん、ごめんなさいね。提督の頼まれ事の邪魔しちゃって。」
「ダ、ダイジョウブ。ヘイキダピョン。」
ばれていないと思っているのか、あからさまにホッとした顔のほっぽちゃん。
「じゃあ、そんな偉い卯月ちゃんにお姉ちゃんがプレゼントあげちゃおっかな〜?」
「プ、プレゼント!?」
「うん、じゃあ後ろを向いて?」
「ウシロ?」
ほっぽちゃん、素直に後ろを向くと顔にムニュッと柔らかい感触が。そしてガッチリホールドされます。
「ぱんぱかぱーん!確保完了〜♪」
「そして、この袋は……柏餅に粽ですか。なんとも可愛らしい泥棒さんですこと。」
「ウソ、ウソツキ!ハナセー!」
「はいは〜い、大人しくしましょーねー♪」
愛宕さん、ほっぽちゃんを肩に担ぎ上げてホールドしています。普段はホンワカしたお姉さんですが、実はパワフルお姉さんです。
「くっ、すまないほっぽちゃん……。騙す形になってしまった…!」
長門さんはガックリと膝をついてポロポロ涙を溢しています。
「まぁ、姉があんなんだから貴女達を秘匿回線で呼んだんだけどね。」
「確かに、長門さんだと逃がしちゃいそうですもんね……。」
陸奥さんと高雄さん、お互いに苦笑いを交わしています。
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