暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第78話「終わらない戦い」
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.奏ちゃん?」

「....!」

 なのはに声を掛けられ、戦闘を見るのに集中していた事に気づく。
 それと同時に、奏は確かに実感した。

「(見えた....!)」

 そう。一瞬とはいえ、奏は優輝達の戦いが見て取れた。
 剣戟や攻防の一つ一つがはっきりと理解できたのだ。

「っ....!」

 動きがはっきり見える。...それだけでも戦闘に影響が出る。
 この僅かな短時間で、確かに奏は動きが見えるまでに成長していた。
 まるで、()()()()()()()()かのように。

     ―――トクン...

「(優輝さん...どうか...。)」

 奏の思う(優輝)に呼応するように、奏の鼓動が耳を打つ。
 転生してもなお在るソレ(優輝の心臓)が、優輝と共鳴するかのように...。

「な....ぁ...!?」

「なに、これ....!?」

 その時、圧倒的な魔力をクロノ達は感じ取る。
 葵の偽物がやられ、優輝の偽物がジュエルシードを呑み込んだのだ。

「優輝...!」

「まずい...!あの偽物、さらに強く....!」

 圧倒的魔力と、優輝が追い詰められるのを見て、クロノは焦る。
 優輝達が負けると、あの偽物を倒せる程の戦力が今のクロノ達にはないからだ。

「っ.....!」

 ....だからこそ、奏は来るべき時のために、覚悟を決めた。











「ぁああっ!?」

「優輝!?」

 偽物に吹き飛ばされた優輝は、椿の傍に叩きつけられる。
 辛うじて受け身を取ったため、ダメージは最小限に抑えられた。

「...状況は?」

「っ、芳しくない...!ジュエルシードを取り込んだから、途轍もなく強くなっている...!」

 ダメージを受けている優輝を庇うように椿と葵は立ち、優輝が簡潔に説明する。

「そう...!」

「通りで、自爆したのにジュエルシードが見つからない訳だよ...!」

 感じ取れる魔力に冷や汗を掻きつつ、納得する椿と葵。

「....再会を喜ぶ暇がない。悪いな、葵。」

「気にしないで、優ちゃん。....今は...。」

 刹那、降り注いだ武器群を葵と優輝で弾ききる。

「アレを倒さないと...!」

「ああ...!」

 弾き終わると、視界に偽物が入る。
 偽物は離れた場所で武器群を浮かべながら、悠々と佇んでいた。

「っ...!」

「“創造(シェプフング)”...!」

「行け...!」

 椿が拡散する霊力の矢を、優輝は創造した武器群を、葵は創り出したレイピアを放つ。
 三人による遠距離攻
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