第3章:再会、繋がる絆
第78話「終わらない戦い」
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のは、それも咄嗟にシャルで受け止めれた事だろうか...?
だが、それを考える余裕すらなく、そのまま僕は飛ばされていった。
=out side=
優輝達が戦っている頃、クロノ達は...。
「...なんて、激しい戦いなんだ...。」
ユーノによる結界の中で、クロノがそう呟く。
今、クロノ達はユーノ達に保護された後、奏が持っていた魔力結晶で魔力を回復し、互いに回復魔法で傷を治し合っていた。
「...傍から見ても、見切れません...。あれは、シグナムさん程の腕前でないと、対処も難しいかと...。」
「優輝....。」
「...信じよう、優輝を...。」
リニスの言葉に、優香と光輝が祈るように戦いを見つめる。
互いに創造した武器をぶつけ合い、技と技がぶつかり合う。
魔力に決定的な量の違いがあるにも関わらずに、一進一退の攻防を繰り広げている。
「...かつてのジュエルシード事件の暴走体と違い、人格まで併せ持っているから、あそこまでの強さを持っているんだろうね...。」
「....ああ。事実、今回の暴走体は複数人でも苦戦した程だ...。ジュエルシードに、あそこまでの力が秘められていただなんてな...。」
ユーノの見解に、クロノが頷く。
かつてのジュエルシードは、それほど脅威がなかった。
攻撃魔法に適正がないユーノでさえ、力尽きたとはいえ一つは封印できるのだから。
しかし、優輝や葵の人格を得たジュエルシードは、本人の戦闘技術を惜しみもなく使い、また魔力の心配をほとんどせずに魔法を使ってくるのだ。
「っ.....。」
「優輝さん...。」
なのはと奏は、ただじっと二つの戦いを眺める。
なのはは自分が役に立てない事を悔しく思いながら。
奏は優輝を信じ、またいざという時の事を託された事に緊張しながらただ見つめる。
「.........。」
ぎゅっと握る奏の手の中には、優輝に渡された魔力結晶があった。
握られているものだけでなく、デバイスにいくつも収納されている。
「(...私に、できるの...?)」
奏は懸念するのは、優輝に託された事。
その事とは、“神降しを使う際の足止め”だ。
優輝でさえ苦戦する相手の足止め。...それができる自信が奏にはなかった。
だが...。
―――...トクン...。
「(...ううん。できる、できないじゃない。やってみせる...!)」
自身の胸を軽く押さえ、決意して戦闘の様子を見つめなおす。
その鼓動は小さくとも、自分に確かな希望を与えてくれるモノだと信じているから。
「...
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