第3章:再会、繋がる絆
第78話「終わらない戦い」
[2/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
めるために一歩大きく踏み込む。
「(前だけ!!)」
〈“L?vateinn”〉
相殺しきれなかった剣を、リヒトで薙ぎ払いながら突っ込む。
だが、ただ突っ込むだけでは意味がない。
偽物もトラップを大量に用意しているだろう。だから...。
「全て、薙ぎ払う!!」
「なに...!?」
煌く10個の魔力結晶。僕十人分の魔力全てを使って、術式を発動させる。
グリモワールに載っていたその大魔法は、辺りを極光に染め上げる...!
―――“Komm,Nova”-来たれ、新星よ-
....刹那、周囲が極光に埋め尽くされた。
ッ、ギィイイン!!
「気づかれたか...!」
「っ....!」
未だ閃光が治まらない中、偽物が僕に斬りかかってくる。
魔力結晶での術の行使だったため、僕も魔法の反動なしに受け止める。
「やはり、幻術魔法...!」
「ああそうさ...!さっきまであそこにいたのは、ただの幻影...!」
そう。ずっと僕を見下ろすように佇んでいた偽物は、幻術魔法による幻だった。
だけど、斬りかかってくる偽物の姿はボロボロだった。...僕もだけどね。
大方、さっきの魔法の余波を咄嗟に防いでから転移して攻撃してきたのだろう。
ちなみに、僕がボロボロなのは魔法の威力の反動だ。
「驚いたな...!僕でさえ、余波だけでだいぶ魔力を削られた...!」
「へぇ...そりゃ、いいこと聞いた...なっ!!」
瞬間的に力を強化し、一気に押し切る。
さらにもう一度瞬間的に、今度は速さを強化し、背後に回り込む。
「っ!」
「ぜぁっ!」
ギギギギィイン!!
回り込む際にも斬りかかり、偽物を中心に弧を描くように斬りかかりながら動く。
「一度張りつけば...こっちのものだ...!」
「くっ...!」
瞬間的な身体強化魔法は、魔力結晶を通していない、僕自身の魔力だ。
やはり、魔力結晶を使わない自分の魔力の方が扱いやすいようで、身体強化魔法もいつもより上手く行使でき、効果も大きかった。
「畳みかける!」
「舐める...なぁっ!」
ギギギギギギギィイン!!
閃光が治まっていく中、僕と偽物は創造魔法による双剣で斬り合う。
互いに導王流を用い、受け流し、反撃し、攻撃を誘導して攻防を繰り広げる。
それだけなら、ただの千日手になるだけだろう。
...だが、今の僕は一味違う。無意識にかけていたリミッターが外れた今、頭は冴えわたり、いつもの僕の一歩先を行く....!!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ