第3章:再会、繋がる絆
第78話「終わらない戦い」
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=out side=
「(....なに....これ.....?)」
暗い、暗い闇の中。何かに纏わりつかれるような感覚に、司は動揺する。
「(知らない...こんなの、知らない...!)」
....それは、“負”。
悲しみ。後悔。怒り。憎しみ。様々な“負の感情”を織り交ぜた“ナニカ”だった。
「(嫌...嫌...!嫌ぁ...!!)」
どんどん纏わりついて行く“闇”に、司はもがき苦しむ。
「(もう皆を不幸な目に遭わせたく...ない..のに.....。)」
意識が薄れていく司の脳裏に、優輝の顔が浮かぶ。
「(....優輝...君...。)」
それは、助けを求めてかは司にはわからない。
だが、司はただ大切な親友の事を想い続けた....。
―――....残された時間は、そう長くはない...。
=優輝side=
....そこは、一つの地獄と化していた。
辺りにはいくつもの剣や槍といった武器の残骸が広がっている。
ただ弾かれ、地面に刺さっただけなものもあり、まさに戦場のようだった。
「っ....!」
偽物が僕に対し大量の剣を展開する。どれも大きく、簡単には逸らせないものだ。
それを見て、僕もすかさず魔力結晶の魔力を使い...。
「“創造開始”....!」
ギギギギギギギィイン!!
全く同じ数、種類の剣を創造し、相殺する。
その間にも僕は走り、偽物との距離を詰める。
「....先ほどから同じだな。分かっているはずだ。それでは押し切れないと。」
「っ....!」
偽物が、離れた所から僕にそう言ってくる。
...そう。先程からこれの繰り返しだ。
ほぼ無制限の魔力による、圧倒的物量での蹂躙。
一度距離が離れてから、ずっとそれが続いている。
僕も何度も創造魔法で対抗しているが、距離は一向に縮めれない。
短距離転移をしても、偽物は距離を保つのを優先にしているのか、僕の攻撃を凌ぎつつ距離を取られてしまう。
「それぐらい...わかっているさ...!」
再び展開される武器群。同じく僕も創造し、相殺し続ける。
リンカーコアの代わりに使っている魔力結晶も、既に50個を切った。
「(このままでは魔力結晶が尽きるか、僕が力尽きるだけ!突破口は...。)」
ギギギギギギギギギィイン!!
もう一度一気に相殺し、間合いを詰
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