第九章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「これから」
「こっちは資金は細心の注意を払いましたが」
「その辻本先生みたいな人にも突っ込まれますし」
「だから注意していましたが」
「言っている本人はどうか」
「それが問題ですね」
「うん、それがどうなるかな」
西岡は辻本の当選を見て言った、それはこの時だけのことで。
この日は彼もスタッフ達も休んだ、それもじっくりとだ。そのうえでこれからのことに備えたのだ。今は疲れを癒して。
西岡は再び政治家、県会議員としての活動をはじめたが。
辻本、彼女はというと。
「やっぱり政治資金が突っ込まれましたね」
「外国人からの献金があったみたいです」
「あと老人ホームで色々もの配ったり」
「やばいことしていましたね」
「それが指摘されていますね」
「マスコミは取り上げていませんが」
「ネットでは話題です」
マスコミは辻本と仲のいい者もいるので取り上げてはいないがだ。
「全国的に話題になっていて」
「追い詰められているみたいですね」
「あっちの事務所にも電話が殺到して」
「大変みたいですよ」
「自分が言うからにはね」
他の者にだ。
「身を慎まないとね」
「駄目ですよね」
「選挙では特に」
「すぐにわかりますから」
「突っ込まれますから」
「そうだよ、僕は言われることがわかっているから」
その辻本か彼女の様な者にだ。
「最初から注意していたけれどね」
「それがかえってよかったですね」
「そして地道に選挙活動をしましたし」
「細心の注意を払って」
「そうしたのがよかったですね」
「そうだね、本当にね」
実際にとだ、西岡はスタッフ達に応えた。
「よかったよ」
「古いやり方もですね」
「選挙ではいいですね」
「辻本先生みたいなやり方で当選しても」
「これもいいですね」
「そうも思ったよ、とにかくね」
西岡はまた言った。
「当選した、それならね」
「はい、また頑張りましょう」
「議員として」
「県議会にまた行って」
「そのうえで」
「そうしようね、そういえばあの先生はね」
ここでまた辻本のことを話した西岡だった。
「マスコミ受けする政策ばかり言っていたけれどね」
「実際は、ですよね」
「然程動いてなくて」
「パフォーマンスばかりで」
「それよりも他の人への攻撃に熱心でしたね」
「結局そうした人はああなるのかな」
今の様にというのだ。
「そうなるのかな」
「そうかも知れないですね」
「そうした人だから政治資金の集め方もいい加減で」
「それが出てですね」
「ああなりますね」
「まああの人はこれから大変なことになるだろうけれど」
それでもというのだった。
「僕は僕のやるべきことをやっていくよ」
「はい、そうしていきましょう」
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ