第四章
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「むしろ政策よりもですね」
「お金、そしてプレゼントのことは」
「貰うところも」
「渡しても駄目ですね」
「団扇でも何でも」
「そうだよ、国会を見るんだ」
予算の話をする予算委員会では常だ、何でも言える場所なので本当に何でも言える輩が存在するのだ。
「本当に団扇で文句を言われてね」
「失脚しましたからね」
「大臣が」
「というか辞めましたし」
「そういうの見ますと」
「私達も注意しないと」
「選挙資金を余計なことを買うこともだよ」
それもというのだ。
「注意してね」
「わかっています」
「申告漏れも注意ですね」
「そこから自殺に追い込まれたりもしますから」
「そうしたこともありますから」
「爆発物だよ」
政治の金の問題はというのだ。
「絶対にだよ」
「そうですよね、迂闊にやったら」
「それが一番怖いですから」
「注意していきましょう」
「とにかく」
スタッフ達も真剣な顔だった、そしてだ。
彼等は政治資金のことには特に注意を払った、そのうえで選挙活動に入った。ポスターを貼りそして選挙カーを動かして選挙演説もはじめた。
西岡はまずは彼の自宅がある地元で選挙演説をはじめることにした。
「まずは、ですね」
「何といっても地元ですからね」
「選挙は地元を大事にしないと」
「どいうしようもないですからね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「何といってもね」
「何だかんだで地元ですからね」
「政治家がある場所は」
「そこからですからね」
「誰でも」
「こう言うと生臭くなるかも知れないけれど」
それでもとだ、西岡は言うのだった。
「政治家はね」
「はい、地元ですね」
「地元を地盤にしないと」
「そこが磐石でないと」
「どうしようもないですね」
「票が集まらないです」
「そうなんだよね」
現実問題として、というのだ。
「結局票を集めて当選しないと」
「何もなりませんからね」
「政治家は当選しないと唯の人ですから」
「幾らいい政策を掲げて実行力があっても」
「まずは選挙に当選しないと」
「はじまらないですからね」
「そう、だから今回も必死になって用意したし」
実績とこれからの政策の検証に資金集めにとだ、まさに当選の為に四苦八苦してきたというのだ。全てはまずは当選の為に。
「やっぱり政治家はまずはだよ」
「選挙に勝つことですね」
「当選してどうか、ですね」
「田中角栄さんも言ってましたけれど」
「選挙に勝ってこそですね」
「そうした意味であの人は正しいんだよ」
色々と言われている政治家ではあるがだ。
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