第二章
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「やっぱりね」
「雇用の確保ですね」
「それの為ですから」
「若年層の」
「その人達の為で」
「雇用は必要だよ」
西岡は言い切った。
「働く場所がないと」
「はい、お話になりません」
「観光もそうです」
「やはり雇用がありませんと」
「どうしようもないです」
「だから自衛隊との交流もね」
県内に航空自衛隊の基地があるがだ。
「周りにお店が出来て自衛官の人達も自衛官の家族の人達もね」
「お金を落としてくれます」
「このことは事実ですね」
「だからね」
それでというのだ。
「自衛隊は地域的にもね」
「いいですよね」
「あっても」
「というかないとですね」
「国防のこともありますし」
「お金をコンスタントに落としてくれるのに」
「ないと困りますね」
「そうだよ、県内に自衛隊の基地はね」
国防という国政レベルの話から考えてもというのだ。
「いいのに」
「あの辻本先生は」
「もうなくせの一点張りですね」
「アメリカ軍とかと混同してません?」
「自衛隊の何が悪いのか」
「殆ど不祥事も犯さないですよ」
「そう、だから私はね」
西岡は持論も言った。
「あっていいんだよ」
「そうですよね」
「そういえば先生この前慰安婦についても言われてましたね」
「どう考えも証言通りの話は存在しないって」
「あの新聞は嘘を書いていたって」
「うん、赤い腕章の日本軍の憲兵が人を攫うとかね」
いたいけな少女をだ。
「有り得ないよ」
「まあ常識で考えたらそうですね」
「当時の常識ですと」
「普通に吉原とかに娼婦の人いましたから」
「そっちに声をかければいいですし」
そちらの商いの者に頼んでだ、実際に日本軍はそうしていてしかも悪質な業者に注意する様に達まで出していた。尚この達がある新聞と学者に軍の関与と強引に主張されたことは日本の歴史で特筆すべきことだろう。
「まして赤い腕章の憲兵は」
「日本軍じゃないですね」
「日本軍の憲兵の腕章じゃないです」
白地に黒い字で『憲兵』と書かれていたのだ。
「一体何処の誰だったか」
「そもそも慰安婦の人の証言が矛盾しています」
発言の度に出生地、生年月日や生い立ち、それに慰安婦になった経緯までもが違う。裁判で証言として役立つのだろうか。
「これではです」
「慰安婦については」
「到底、ですね」
「証言として成り立たないです」
「先生の言う通りですね」
「慰安婦については」
「そう思うから言ったんだよ」
本当にと言う西岡だった。
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