第六章
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と二人になった時には穏やかな笑顔で言った。
「これから少しはお父さんを笑顔で見れそうよ」
「ははは、そうか」
「ええ、いい『加減』ってことね」
「そうだ、世の中全部な」
「そういうことね」
「じゃあわしはこれからもな」
笑いつつだ、スマホで遊んでいるゲームの画面と娘の顔を交互に見つつ言った。
「いい『加減』で遊んでいくぞ」
「そうしてね」
笑って応えた娘だった、向山は百歳になりそこで大往生を遂げるまでいい『加減』に生き続けた。その最期の顔は実に穏やかで福々しいものだったという。
世の中全て 完
2016・7・22
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