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世の中全て
第五章
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 夫の淳は笑ってだ、妻に言った。その眼鏡をかけた如何にも真面目そうな顔で。
「お義父さん相変わらず人気あるね」
「そうね」
 微笑んでだ、妻は夫に応えた。
「いつも通りね」
「あれっ、そこで嫌な顔をしないんだ」
「これまでみたいに」
「いつも子供達がお義父さんのところに行ったら影響受けるからって」
「嫌がっていたっていうのね」
「そうしていたのに」
「ちょっと考えが変わったの」
「そうなんだ」
「だからね」 
 それでというのだ。
「別にいいってね」
「今は思ってるんだ」
「そうなの」
「またどういう心境の変化かな」
「欲がないのならね」
 母から聞いた言葉を思い出しつつだ、夫に答えた。
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