第六章
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それこそと言うのだった。
「だからな」
「末路は一緒か」
「碌なものじゃないさ」
「金使いも荒いみたいだしな」
「こういう奴等は破滅するんだよ」
「馬鹿は破滅するか」
「マスコミが幾ら嘘の姿撒き散らしても本人がそんな奴だとな」
素行が悪い愚か者、スポーツをするに値しない様な輩はというのだ。
「そうなるものなんだよ」
「じゃあこいつも破滅も見ることになるか」
「だろうな」
優樹はこう弟に言ってサイダーを飲んだ、コップの中のサイダーは氷によって冷やされ実に美味かった。そしてこのやり取りから数年後それぞれ就職していた二人はこの自称番長が逮捕されたニュースを家のテレビで観てだ、こう言い合った。
「やっぱりこうなったな」
「そうだな」
それが当然といった風だった、そのうえで会社に行った。その者が刑務所に送られていく車が出るのを観てから。
作られた善行 完
2016・6・18
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